問い合わせ

日本キリスト改革派 善通寺教会のホームページへ戻る
2025年03月16日「逃れの町」

逃れの町

日付
説教
千禎鎬 牧師
聖書
ヨシュア記 20章1節~9節

音声ファイルのアイコン音声ファイル

礼拝説教を録音した音声ファイルを公開しています。

聖句のアイコン聖書の言葉

日本聖書協会『聖書 新共同訳』
ヨシュア記 20章1節~9節

原稿のアイコンメッセージ

全ての人は、小さくても大きくても罪を犯します。罪を犯すならば、それに対する責任を取るのは当然です。しかし、すべての人が自分がされたことと同じように仕返しをするならば、私たちが生きているこの世はどのようになるのでしょうか。世界のあちこちで毎日復讐戦が起こるでしょう。まるで、血を流さなければならないジャングルのような動物の世界となるかもしれません。主イエス・キリストは、このような罪が溢れ、赦しがない世の人々を救うためにこの世に来られました。そのイエス様は、罪人である人間のすべての罪と罪の代価を背負って十字架に掛けられ、罪の問題を解決してくださったのです。そして、救われた人として主の中で新しい人生を生きるように道を開いてくださいました。しかし、私たち人間がこの新しい人生を生きるためには、一つのことをしなければなりません。それは、自分の罪を告白し、イエス様を信じることです。そうするならば、神様の憐れみと恵みによって罪とその刑罰から救われ、新しい人生を生きることができるのです。

神様に命令されたヨシュアは、カナンの地の分配を19章まで全て終えました。今日の箇所は、[逃れの町]について記されています。この逃れの町については、すでに神様がモーセに命令されました。民数記35章9-34節まで、また申命記19章1-13節まで記されています。モーセは、神様に与えられた逃れの町についてイスラエルの民に説明したのです。ですので、今日の箇所は神様が新しいことをヨシュアに命令されたことではなく、ヨシュアがすでに知っていた逃れの町を定めるように命令された内容です。ヨルダン川の東側に三つ、ヨルダン川の西側に三つの逃れの町を定めるようにしてくださいました。
2、3節を見てください。[イスラエルの人々に告げなさい。モーセを通して告げておいた逃れの町を定め、意図してではなく、過って人を殺した者がそこに逃げ込めるようにしなさい。そこは、血の復讐をする者からの逃れの場所になる] このように主はヨシュアに命令されました。
7-8節を見ますと、六つの逃れの町を定めます。
まず、7節を見ますと、ヨルダン川の西側に三つの場所が記されています。ナフタリの山地ではガリラヤのケデシュ、エフライム山地のシケム、ユダヤの山地では、キルヤト·アルバ、すなわちヘブロンを聖別しました。この三つの場所がヨルダン川の西側に定められました。
8節を見てください。ヨルダン川の東側に三つの場所が記されています。ルベン族に属する台地(だいち)の荒れ野にあるベツォル、ガド族に属するギレアドのラモト、マナセ族に属するバシャンのゴランを定めました。

神様がこのように逃れの町を定めてくださって誰でも近いところに逃げ込めるように特別な配慮をしてくださったのです。申命記19章1-13節を見ますと、神様は嗣業の土地の三つの町を選び分けなさいと命令され、道のりを測(はか)り、また道のりが遠すぎないように命令されました。遠い過ぎると殺されるからです。神様は、大切な命が失われないようにとても繊細(せんさい)に配慮してくださることが分かります。神様は、モーセの書物を通して逃れの町について言われました。出エジプト記21章12-14節、民数記35章9-34節、申命記4章41-43、申命記19章1-13節を参考してください。

逃れの町を定めてくださった意味は何でしょうか。5節の真ん中から見てください。[彼がその隣人を殺したのは意図的なものではなく、以前からの恨(うら)みによるものでもなかったからである] また9節の2行目の後半部分から見ますと[過って人を殺した者が誰でも逃げ込み、共同体の前に立つ前に血の復讐をする者の手にかかって死ぬことがないようにしたのである]と書いてあります。どのような意味でしょうか。これは神様の慈悲を意味します。意図がなく、恨みもなく人を殺した人を憐れんでくださり、慈悲を与えてくださったのです。もちろん、神様は意図的に、また恨みによって人を殺すならば、その代価を払うようにされました。人の内面の状態がどれほど重要なのかを悟ることができます。神様は、いつも人の心を見ておられるのです。

5節を見てください。[たとえ血の復讐をする者]という言葉が出ます。この意味は、殺された人の家族や親戚の中で復讐の責任を任せた人です。復讐をしてくれる人です。神様は、無分別な彼らの復讐によって無駄な血が流されることを防ぐようにされました。このようにして神様は大切な命を守ろうとされたのです。
3-6節を見ますと、意図的なものではなく、恨みによるもないまま人を殺した人の命を守るための手順が記されています。
まず、3節を見ますと、[意図してでなく、過って人を殺した者がそこに逃げ込めるように]と書いてあります。二番目は、4節に[これらの町のいずれかに逃げ込む場合、その人は町の門の入り口に立ち、その町の長老たちの聞いている前でその訳(わけ)を申し立てねばならない]と書いてあります。3番目は、4節を続いて見ますと、[彼らが彼を町に受け入れるなら、彼は場所を与えられ、共に住むことが許される]と書いてあります。4番目は、5節です。[たとえ血の復讐をする者が追って来ても、殺害者を引き渡してはならない]と書いてあります。5番目は、6節です。[彼は、共同体の前に出て裁きを受けるまでの期間、あるいはその時の大祭司が死ぬまで、町に留まらねばならない。殺害者はその後、自分の家、自分が逃げ出してきた町に帰ることができる]と書いてあります。
神様は、この逃れの町を通してイスラエルの社会が命に対してそれを大切に考え、大事に扱わなければならないことを教えてくださいました。これを通して神様がどれほど、命を大切にされ、愛しておられるのかが分かります。逃れの町は、命を守るところです。安全な場所です。神様の慈悲と愛は、この命を守ることから表されます。

申命記19章8-9節を見ますと、逃れの町を言われながら三つの町を加えることができると言われます。捜してご一緒に読みましょうか。
神様は、最初に三つの町を逃れの町として定めるようにされましたが、さらに三つの町を加えなさいと言われました。それがいつでしょうか。
イスラエルの民が神様に与えられた戒(いまし)めをすべて忠実に守って、神様を愛し、生涯その道に従って歩むならば、神様はイスラエルの先祖に与えると約束された土地をことごとくイスラエルの民に与えられます。その時、ほかの三つの町を加えることができます。
このように逃れの町を定めることは、神様の御言葉に従うことと関係があるということが分かります。神様の命令の御言葉が与えられましたが、イスラエルの民がそれを守らなければ、逃れの町は加えられません。より豊かで安全な国を作ることができません。反対に神様の命令の御言葉に従い生きるならば、豊かな国だけではなく、命が守られる安全な国を作ることができるのです。すなわち、神様が守ってくださる平和な国が与えるのです。

新約時代において本当の逃れの町となるお方は誰でしょか。主イエス・キリストです。私たちすべての人間は罪人です。ローマの信徒への手紙3章4節を見ますと、[人はすべて偽り者である]と書いてあります。また同じ3章9節には、すべての人は[罪の下にある]と書いてあります。その罪人である人間の結末は死です。罪があるところには神様と永遠に生きる命はありません。罪人には希望がありません。皆が刑罰を受けます。しかし、主イエス・キリストの中には希望があり、命があります。ローマの信徒への手紙6章23節にこのように書いてあります。[罪が支払う報酬は死です。しかし、神の賜物は、私たちの主イエス・キリストによる永遠の命なのです]
神様からのプレゼントは、主イエス・キリストの中にいる時与えられます。そのプレゼントは、永遠の命です。イエスキリストの中にいなければ、この永遠の命はありません。ですので、私たちの本当の逃れの町、永遠の逃れの町は、主イエス・キリストであります。神様の愛とイエスキリストの中にいる私たちが与えられるのです。これこそ、神様の恵みです。日々、永遠の命であり、本当の逃れの町である主イエス・キリストの中に留まり、主と共に生きるように願います。
お祈りを致します。




私たちの逃れの町である主イエス・キリストの父なる神様、この時間も尊い御言葉を与え、聞かせてくださり、感謝いたします。あなたは主イエス・キリストを通して永遠の命を与え、あなたの子どもである私たちをいつも守ってくださるお方であります。心から感謝し、崇めます。それにもかかわらず、愚かな私たち人間は、主である神様から離れ、あなたに従わない罪を犯す時があります。赦してくださり、再び逃れの町である主イエス・キリストの内に留まり、主の守りが与えられるように憐れみを与え、導いてください。この時間共に礼拝を捧げるお一人お一人と善通寺教会の聖徒の皆様が、本当の逃れの町である主の内に留まり、毎日命を守られ、また安全な生活を守られますように恵みを与えてください。また、永遠の命であり、逃れの町である主イエスキリストを延べ伝えることができるように信仰を与え、用いてください。
弱さを覚えている方、様々な悩みで苦しんでいる方が挫折せず、また恐れることなく永遠の命である主を信じ、逃れの町である主イエス・キリストの中に留まり、守られますように、また癒しと励ましの恵みが与えられますようにお祈りを致します。求道者の方が永遠の命と逃れの町である主を信じ、主の中で留まり、希望がある人生を生きるように導いてくださり、恵みを与えてください。教会から離れている方が、世の中で留まることではなく、本当の逃れの町であり、永遠の命である主の元に帰り、主の中で留まる幸いを与え、回復の恵みを与えてください。礼拝参加が難しくなっている方の上にも永遠の命である主の恵みが与えられ、本当の逃れの町である主の中で日々を過ごすことができるように守ってくださり、導いてください。また必ず与えられる天の希望を持って生きるように導いてください。今週も安全な場所である主の中で生きる歩みを歩ませてください。すべてのことを主にゆだね主イエスキリストのみ名によってお祈りを致します。

関連する説教を探す関連する説教を探す