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2025年02月23日「小さな者も愛する神様」

先週の話は、カナンの地の分配に消極的であった七つの部族にヨシュアが土地の記録を作って持って来なさいと命令しました。それで、七つの各部族は３人ずつ出して記録を作るために彼らを送りました。各部族から送り出された21人は、ある注釈によりますと、七か月の間、土地の記録を作ってヨシュアの元に持って帰ったそうです。それを持ってヨシュアは、主の前で彼らのためにくじを引き、イスラエルの人々に決められた割り当てに従って土地を分配したのです。

11節を見てください。最初にベニヤミン族がくじを引きます。先週配った地図を見ますと、彼らに与えられた土地はユダ族とエフライム族の間です。また、彼らの西には、ダン族の土地があります。ベニヤミン族に与えられた土地は、だいたい山岳地帯（さんがくちたい）で、少し砂漠があるそうです。また一部は、エリコとエルサレムあたりの肥土、肥沃（ひよく）な土地です。このようなベニヤミン族の土地は、カナンの地の南北を繋いでいる位置なので、歴史的に紛争が多くあったそうです。また、ベニヤミン族の土地がユダ族とヨセフ族の間に与えられたということは、深い意味があります。それは、同じ母親のお腹から生まれたヨセフ族の隣に居住したので兄弟愛がより深くなったのです。何より神様が臨在するユダ族のエルサレムの近くに居住しながら、後でイスラエルの国が分裂する時、ユダ族と共にダビデの家門と神様の神殿を守り、モーセの預言通りになりました。申命記33章12節を見ますと、モーセはベニヤミンにこのように祝福しました。[主に愛される者は、その傍（かたわ）らに安（やす）んじて住み、終日、神に身を寄せてその御守りのもとに住まう。]　これらのすべてを見ますと、くじの結果は、神様がなさったということが分かります。

12節から20節を見ますと、ベニヤミンの境について記されています。
ベニヤミンの土地は東から西までおよそ40キロだそうです。山と谷が多くあるところです。先ほども言いましたが、北はヨセフ族、すなわち、エフライムとマナセ族が位置し、南はユダ族が位置しています。北堺は、ヨルダン川下流からエリコの北斜面（きたしゃめん）に向かい、四方の山地を経て、ベト·アベンの荒れ野に達すると書いてあります。西は、14節を見ますと、キルヤト·エアリムまで、南堺は、15節に書いてあります。20節を見ますと、東堺は、ヨルダン川までだと記されています。

イスラエルの各部族に与えられた土地を見ますと、ベニヤミン族の土地は、あまり大きくありません。むしろ、一番小さい部族だと言えます。サムエル記上9章21節にこのように書いてあります。[サウルは答えて言った。「私はイスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者ですし、そのベニヤミンでも最小の一部族の者です。」]　しかし、先ほども言いましが、モーセはベニヤミンを[主に愛される者]だと預言したのです。ベニヤミン族は、面積は小さいですが、とても大切な地域を与えられました。ヤコブが神様の臨在を経験したベテルとイスラエルの中心地であり、神殿が建てられたエルサレムの一部まで含まれていたからです。また、ベニヤミン族は、ユダとヨセフ族の間で平和のための折衷地帯（せっちゅうちたい）の役割をしました。大きなものより、神様と共に歩み、神様に愛されることがより良い人生ではありませんか。
ベニヤミン族は、ヤコブがラケルから生んだ12番目の末っ子です。ヤコブが一番愛した妻、ラケルからヨセフとベニヤミン、二人の息子を生みました。しかし、ほかの兄弟はヨセフを憎みましたが、ベニヤミンは大事にしてくれました。父であるヤコブもベニヤミンを深く愛しました。このベニヤミンにモーセは、[主に愛される者は、その傍（かたわ）らに安（やす）んじて住み、終日、神に身を寄せてその御守りのもとに住まう。]　と祝福をし、預言したのです。
もう一度、11節の最後の部分を見てください。[ユダとヨセフの間にあった]　と書いてあります。ベニヤミンは、強い人々に囲まれています。しかし、ベニヤミンの嗣業の土地を記した御言葉を見ますと、ユダ族が与えられた嗣業の土地を記した時と同じように東西南北の堺をはっきり記し、与えられた26個の町の名前も一つ一つ、忠実に記しています。彼らは、小さな部族でしたが、決して小さな部族として扱われず、ユダ族と同じように扱われました。
聖徒の皆様。
私たちは良くこのように不平不満をします。「なぜ、私が持っているものは、こんなに少ないのか。なぜ、私の環境はこのようになってしまったのか。なぜ、私はこのように貧しく弱いのかなど。」 しかし、神様は私たちそれぞれに大切な賜物を与え、使命を与えてくださいました。さらに、神様が愛する子どもとならせてくださいました。一番小さくても、弱くても神様が大事にしてくださる尊い存在であることを悟り、信じましょう。

ベニヤミン部族に与えられた町は、21－26節を見ますと、26の町です。
先ほども言いましたが、ベニヤミンの嗣業の土地を記した御言葉を見ますと、ユダ族が与えられた嗣業の土地を記した時と同じように東西南北の堺をはっきり記し、与えられた26個の町の名前も一つ一つ、忠実に記されています。彼らは、小さな部族でしたが、決して小さな部族として扱われず、ユダ族と同じように扱われました。彼らに与えられた町を見ますと、その中には、ベテル、ギブオン、ラマ、ミツパ、エルサレムなど。イスラエルの国でとても重要な町を与えられました。後で、イスラエルの歴史を見ますと、この一つ一つの町は、重要な出来事が起こった町です。

今日の御言葉の教訓は何でしょうか。
まず、神様は公平な神様であることです。ベニヤミン族が与えられた嗣業の土地は、小さな土地でしたが、その町々は神様の恵みの中心地となったのです。神様はベニヤミン族を愛してくださいました。このように神様は、大きな者も、小さな者も神様の御心に適う者として大切にしてくださり、愛してくださいます。ですので、私たちは公平な神様を悟り、互いに尊重し、尊敬しなければなりません。

また、今日の御言葉の教訓は、神様だけに頼りなさいということです。
ベニヤミン族は、ユダとエフライムの間にありました。力強い部族の間でこれからどのようになるか分からない状態にありました。しかし、彼らの未来は、力強い部族にあるのではなく、神様の御手にあります。神様が小さな彼らにも神様の御国の道具として用いてくださったのです。私たちも同じです。私たちの国と私たちの全ての環境は、神様の御手にあります。神様はすべての国々の主人であり、私たちの全てであります。この神様だけを頼り生きなければなりません。すべての祝福は、神様から与えられるのです。詩編１篇を見ますと、祝福である人についてこのように記されています。[主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口（くち）ずさむ人]　

神様は、各個人を大切にしてくださいます。神様は、イスラエルの民に向かって不公平な世の中で、公平である神様の御国を立てるようにしたのです。当時の社会は、少数の意見や弱い人は無視され、強い人が支配し、搾取（さくしゅ）する社会でした。イスラエルはそのようなカナンを拒否し、皆が共に生きる公平な国を建てる使命を与えられたのです。
この世では差別があり、貧富（ひんぷ）の差が多くあります。さらに、不公平なことが多く見られます。しかし、神様の民である私たちは、差別がなく、多く持っている人が弱くて貧しい人々を助け、共に支え、分け合って生きなければなりません。小さな者も愛してくださった神様のように小さな者に関心を持ち、愛さなければなりません。神様の正義と公平が溢れる神様の御国を立てるように、またその神様の御国を伝えるように心を合わせましょう。神様が喜ばれると信じます。お祈りを致します。



小さな私たちをお選びになり、小さな私たちを愛し、御国の嗣業の土地を与えてくださった天の父なる神様、今日も御言葉を与え、聞かせてくださり感謝いたします。あなたは、世の人々と違い、公平であり、弱くて疎外されている小さな者も愛し、導いてくださるお方です。そのあなたの御名を褒めたたえます。しかし、弱い私たち人間は、自分が好きな人だけ、利益となる人だけに関心を持ち、自分も知らないうちに差別をし、偏愛しながら生きる時があります。赦してくださり、神様が私たちを愛したように私たちも差別なく、すべての人を愛することができるように神様の愛を注いでくださり、信仰を強めてください。ここに集まっている一人一人が、また善通寺教会の聖徒の皆様が、小さな者も愛してくださる神様に倣い、神様の愛を実践し、神様を伝えることができるように用いてください。
弱さを覚えている方、悩みによって苦しんでいる方が、差別なく愛してくださる神様を堅く信じ、励ましと慰め、また神様の平安を与えられ、神様の愛を伝える人生を生きるように導いてください。求道者の方も愛してくださり、彼らが愛の神様を信じ、神様の愛を伝える人生を生きる幸いを与えてください。教会から離れている方が、人を見るのではなく、愛の神様の恵みを覚え、教会に帰り、再び愛の神様と共に歩む人生を生きるように憐れみを与えてください。礼拝参加が難しくなっている兄弟姉妹の上に、神様の温かい愛が注がれ、いつも神様の愛の中で生きるように、また置かれた環境の中でも愛の神様を伝える伝道者として生きる恵みを与えてください。新しい今週も私たちが、小さな者も愛してくださる神様の大きな愛を実践し、神様の愛と恵みを友たちや隣人に、またまだイエス様を知らない家族に伝えるように歩ませてください。すべてのことを主にゆだね主イエスキリストのみ名によってお祈りを致します。