問い合わせ

日本キリスト改革派 善通寺教会のホームページへ戻る
2026年03月22日「しっかりと立ちなさい」

音声ファイルのアイコン音声ファイル

礼拝説教を録音した音声ファイルを公開しています。

聖句のアイコン聖書の言葉

日本聖書協会『聖書 新共同訳』
コリントの信徒への手紙一 16章13節~24節

原稿のアイコンメッセージ

コリントの信徒への手紙一は、初代教会が抱えていたさまざまな問題を扱っている手紙です。争いがあり、道徳的な問題もあり、教会の秩序についての混乱もありました。使徒パウロは、これらの問題を一つ一つ正したあと、手紙の終わりに大切な勧めを残します。それが、今日私たちが読んだ御言葉です。この御言葉は、単なるあいさつではありません。
教会がどのように生きるべきかを示す、最後の牧会的な勧めです。

今日はこのみことばを通して、神さまが教会に何を望んでおられるのかを一緒に見ていきたいと思います。
今日の箇所を見ると、大きく三つの勧めがあります。
信仰にしっかり立つこと,愛をもって行うこと,教会を建て上げる人々を尊ぶことです。13節を見てください。パウロはこう言います。
「目を覚ましていなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。」ここで「目を覚ましていなさい」というのは、霊的に目を覚ましていることを意味します。ただ眠らないということではなく、霊的に見分けながら生きることです。教会はいつも霊的な緊張の中にあります。
サタンはいつも教会を揺さぶろうとします。だから信徒は目を覚ましていなければなりません。
そしてパウロは「信仰に基づいてしっかり立ちなさい」と言います。教会が揺れる一番の理由は環境ではなく、信仰の土台が弱くなることです。教会の土台は人の考えや時代の流れではなく、神様の御言葉です。
教会は神様の御言葉の上に建てられます。だから教会にとって最も大切なのは、御言葉である福音の上にしっかり立つことです。
続いて14節を見てください。
「何事も愛をもって行いなさい」この言葉は、コリントの信徒への手紙全体をまとめる御言葉だと言えます。コリントの教会の大きな問題の一つは、愛が足りなかったことでした。人々は賜物を誇り合い、互いに裁き合い、分裂していました。だからパウロは最後に、最も大切な原則を語ります。「何事も愛をもって行いなさい」すなわち、すべてを行う時、愛を持って行いなさいと言う意味です。聖書が教える愛は、ただの感情や犠牲ではありません。人に仕える愛です。イエス様が愛したように私たちもイエス様のように愛することです。この世の愛と違います。しかし正直に言うなら、人は自分の力だけで完全な愛を持つことはできません。愛は聖霊の実です。神様が私たちのうちに働かれる時、私たちは本当の愛を学び、実践することができるのです。

15節を見てください。さらにパウロは、教会を建てる人々について語ります。
15節です。「兄弟たち、お願いします。あなたがたも知っているように、ステファナの一家は、アカイア州の初穂で、聖なる者たちに対して労を惜しまず世話をしてくれました。」
ステファナの家の人々は、教会に仕えることに献身した人々でした。だからパウロは16節でこう言います。「どうか、あなたがたもこの人たちや、彼らと一緒に働き、労苦してきたすべての人々に従ってください」
教会は、神様が立てられた秩序の中で動く共同体です。教会には秩序が大切です。
しかし同時に、人そのものを絶対にするわけではありません。牧師も長老もみな弱い人間です。私たちが尊重するのは人そのものではなく、神様が託された務めを果たす兄弟姉妹です。

今日の箇所を見ますと、教会について三つの大切な原則が分かります。
一つ目は、教会は信仰の上に立つ共同体です。二つ目は、教会は愛によって生きる共同体です。三つ目は、教会は互いに協力して建て上げられる共同体です。
しかし、これらすべての中心にあるのは一つです。それはイエス・キリストです。
パウロは最後にこう言います。
23-24節を見てください。「主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。わたしの愛が、キリスト・イエスにおいてあなたがた一同と共にあるように」
教会を建てるのは人の力ではなく、キリストの恵みです。この御言葉は、今日の私たちの教会にも問いかけます。
私たちは信仰に基づいてしっかり立っているのか、私たちは愛をもって互いに愛し合っているのか、私たちは教会を建てる人々を尊重しているのか。
教会は完全な人が集まる場所ではありません。罪人や弱い人たちが集まり、神様の恵みを学び、愛する場所です。さらに、この神様の愛と恵みである御言葉と主の福音を伝える共同体です。だからこそ、教会はいつもキリストを見上げなければなりません。

ある教会での出来事です。その教会は長い間、対立によって苦しんでいました。信徒の間で意見が分かれ、互いに批判し合っていました。そのとき、一人の年配の長老がこう言ったそうです。
「私たちは大切なことを忘れています。私たちは互いに勝つために集まっているのではなく、イエス様を愛するために集まっているのです。」
その言葉の後、教会は静かになりました。皆様、何が感じられるのでしょうか。
教会の様々な問題、多くの問題は、主イエス・キリストが人の中心から離れるときに始まります。すなわち、イエス様を横に置いておいて、自分たちが中心になろうとする時、大きな問題が起こるのです。

聖徒の皆様。
今日の御言葉は、三つのことを教えています。
教会は目を覚まし、信仰に基づいてしっかり立つこと、また何事も愛をもって行うことです。そして互いに協力し、尊重しながら教会を建てることです。しかし、何よりも大切なことがあります。それは、教会の中心にはいつもイエス・キリストがおられることです。イエス様を中心に置くことです。
主イエスキリストが私たちの教会を信仰に基づいてしっかり立つ教会に、何事も愛をもって仕える教会に、キリストを中心として生きる教会にしてくださいますように願います。
[目を覚ましていなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい]

関連する説教を探す関連する説教を探す