吉田実 牧師の紹介
但馬みくに教会の牧師 吉田実です。
ある日イエス様の弟子たちの間で「自分たちのうち誰がいちばん偉いか」という議論が起きたときに、イエス様は彼らの心の内を見抜かれ、一人の子どもをご自分のそばに立たせて言われました。
「…あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である」
これはこの世の常識とは正反対だと思います。この世の常識では、大きな者、強い者が偉い者で価値が高く、小さな弱い者は偉くない者で価値が低いとみなされ、犠牲になりやすいのです。しかしイエス様はおっしゃいました。
「最も小さい者こそ、最も偉い者である」。
またこうもおっしゃいました。
「あなた方の中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になりなさい」。
これが「神の国の価値観」「神の国の秩序」です。人は能力や生産性に関わらず、神にかたどって造られた人間として存在そのものが尊いのであり、犠牲になりやすい小さな弱い者を大切にするときにこそ、全ての人の命が尊ばれる、「神の国」を映し出す共同体となることが出来るのです。教会はそういう交わりとなることを目指しています。