2022年08月21日「人生の揺るぎない土台」
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人生の揺るぎない土台
- 日付
- 説教
- 金原堅二 牧師
- 聖書
マタイによる福音書 7章24節~29節
聖書の言葉
24「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。
25雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。
26わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな人に似ている。
27雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その倒れ方がひどかった。」
28イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。
29彼らの律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。マタイによる福音書 7章24節~29節
メッセージ
イエス様は、家と土台のたとえを通して、私たちの生き方について、賢い生き方をするようにと呼びかけておられます。
家を建てるというたとえを通して、ここでイエス様が語ろうとしておられることは、私たちの人生、生き方についてのことです。ここでは自分の人生をどのように築いていくのか、日々の生活をどのように生きていくのか、その基盤・土台をどこに置くのかが問われているのです。イエス様が言われるように、人生をしっかりとした岩の上に築いていく者は賢い者です。なぜなら、嵐のような出来事が襲ってきたときに、岩の上に人生を築いているならば、揺らがないで立っていられるからです。しかし、すぐに崩れてしまう砂の上に人生を築いていると、何もないときはそれで良いかもしれませんが、一旦雨風が起こってくると、それに耐えることができず、倒れてしまうのです。「あなたは、あなたの人生に揺らぐことのない土台をきちんと敷いていますか」「嵐が吹いた時に倒れてしまう脆いものを土台にしてはいませんか」と、イエス様は私たちに問いかけておられます。
イエス様は、24節で「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている」と言っておられました。「わたしのこれらの言葉」つまり、イエス・キリストの言葉を聞いて行うかが問われています。従って、この譬えを通してイエス様が伝えようとしておられる「土台」とは、イエス・キリストの言葉、またそれを語るイエス・キリストご自身のことです。私たちは、イエス様の御言葉を聞いた今、イエス様の言葉の中に道を求めること、それも、簡単に砂の上に家を建ててしまわないで、時間をかけて根気強く、深く深く御言葉を訪ね求めることが必要とされているのです。
私たちにとって、イエス・キリストは人生の土台・救いの岩です。この岩は、世の終わり、終末の裁きに際しても、私たちをしっかりと支えてくれるものだと先ほど申しました。イエス・キリストは、この世を生きているときだけでなく、終末の裁きのときにさえ、私たちを支えてくれる土台です。そういう土台を、私たちは他にもつことができません。私たちが自分で持つことができる支えは、生きている間だけのものであって、死に打ち勝つことができません。天の父なる神様が、その愛によって遣わしてくださった独り子イエスだけが、十字架で死んで蘇り、死の力に打ち勝たれました。そのイエス・キリストが与えてくださる命を、神様がお与えになる永遠の祝福を、私たちが信じて、受け取って、神様と共に生きていくなら、私たちは何が起こっても、倒れてしまわずに神様の前で立って、歩んでいけるのです。
イエス・キリストが私たちの救い主だ。人生の土台だ。たとえ難しいことは考えなかったとしても、それだけでも受け止められるなら、私たちはもう、この譬えでいう賢い人の歩みを始めているのです。