2022年07月17日「求めなさい。そうすれば、与えられる。」
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求めなさい。そうすれば、与えられる。
- 日付
- 説教
- 金原堅二 牧師
- 聖書
マタイによる福音書 7章7節~12節
聖書の言葉
7「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
8だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。
9あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。
10魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。
11このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。
12だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」マタイによる福音書 7章7節~12節
メッセージ
「求めなさい」「探しなさい」「門をたたきなさい」と、求めることについて三度も繰り返し言われています。初めの「求めなさい」とは、神様に祈り求めることです。次の「探しなさい」も、最初の言い換えだと思ってよいもので、祈って御心を探し求めることを言い表しています。3番目の「門をたたきなさい」も、基本的には前のふたつと同じ事柄ですが、特に神の家にノックして、必要なものを求めるイメージです。これらの言葉を三度も繰り返して、イエス様は、天の父に心を尽くして繰り返し祈ることを教えているのです。そうすれば「与えられる」「見つかる」「開かれる」と言われていますように、天の父は、私たちの祈りに答えてくださると、私たちを励ましておられます。
神様は、私たちの求めに誠実に、そして愛をもって答えてくださるお方です。「求める者に良い物を」与えてくださるお方なのです(11節)。良い物とは、神様の御心に適ったもののことです。それが私たちの願った通りの場合もあれば、そうでない場合もあるでしょう。願った通りのものが与えられれば、私たちにとって嬉しいことですが、親が子どもに良い物を与えるのと同じように、神様は私たちにとって最も良い物を、考えた上で与えてくださいます。私たちは、願った通りにならないときにも、神様はいま、自分にとって最善の道を歩ませてくださるのだと信じることが求められています。
たとえ、祈って何もいただけなかったと思うときでさえ、私たちの神様は天の父であって、パンの願いに対して石を与える(9節)ようなお方ではありません。むしろ私たちに対する憐れみに富んでおられる方です。そのことを信じることさえできれば、私たちの思うようにならなかったとしても、祈りに対して答えがなかったと絶望することはありません。そんなときでさえ、最もよいものを備えてくださる神様への信頼と、祈りの喜びが増し加えられていきます。
「求めなさい〜」からの命令の言葉は、いずれも現在の命令形で書かれています。つまり一度求めたらそれで終わりなのではなくて、継続してそのようにしなさい、ということです。求め続けなさい。探し続けなさい。門をたたき続けなさい。熱心に継続して求め続けるように言われています。
子どもが父に願い求めるように私たちが祈るとき、神様は必ず聞いてくださり、答えてくださいます。神様は、私たちの父として、我が子が呼びかける声を待ってくださっています。私たちひとりひとりの声を求めてくださっているのです。私たちとの生きた交わりを求めてくださっているのです。
神様は、すでにわたしたちの必要をご存じで、用意した上で、私たちが語りかける生きた声を、喜んでくださっています。このような神様との交わりの中で、祈り求める歩みが許されていることは、本当に幸いなことです。祈り求める喜びを、ご一緒にますます味わっていきましょう。