救い主の誕生

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救い主の誕生

天の軍勢が「地には平和」(2:14)と讃美した平和とは、神が与える平安のことです。権力欲から出た皇帝の命令の中に神の救い(平安)が厳かに実現したように、地上が罪・欲望・争いに満ちていようと、神がわたしたちに与える真の平安は揺らぐことがありません。

救い主の誕生  ルカ2:1-20

本日はイエス・キリスト誕生の場面です。
 天使ガブリエルがマリアに現れてみ子の受胎を告げました。すなわち処女降誕の予告です。その後マリアはいいなずけのヨセフにこの出来事をどう伝え、どう説明したのでしょうか。

 ルカ福音書は書いていませんが、マタイ福音書の1章を読むと、マリアはヨセフに何も説明せず、黙っていました。そのためヨセフはマリアのためにひそかに縁を切ろうと考えていたところ、夢に天使が現れてヨセフに真実を教えたと記されています。なぜ、マリアは黙っていたのか。想像はふくらみますが、すべてを主にゆだねたのだと思います。

 ルカ福音書では、ヨセフがマリアをともなってダビデの町ベツレヘムに上っていったことだけが記されています。ヨセフがすべてを受け入れ、マリアとお腹の子を守ろうとする姿が思い浮かびます。

 若い二人が神のことばを信じ、寄りそう姿、またベツレヘムへと旅をし、赤子イエスを抱き上げ、布にくるんで飼い葉おけに寝かせる様子には、信仰と希望と愛とがあふれています。

 この救い主の誕生の背景には二人の王が存在します。皇帝アウグストゥスと、王の王である神です。民に住民登録を強いるとは、皇帝が権力を振るい、民という財産を勘定することであり、支配者冥利に尽きることです。この住民登録のため、身重のマリアも遠いベツレヘムへと行くことになりました。

 ただし、皇帝の決定とは別に神の計画がありました。すなわち、約束のメシアがダビデの町であるベツレヘムで生まれるとの定めです(旧約ミカ書5:1)。住民登録の命令は、神の定めを実現する手段であり、神の摂理のみ業の一環です。この意味で、皇帝も神の僕でした。

 天の軍勢が「地には平和」(2:14)と讃美した平和とは、神が与える平安のことです。権力欲から出た皇帝の命令の中に神の救い(平安)が厳かに実現したように、地上が罪・欲望・争いに満ちていようと、神がわたしたちに与える真の平安は揺らぐことがありません。


毎週日曜日は礼拝の日

仙台カナン教会では毎週日曜日、神様への感謝と祈りをささげる礼拝を開いています。この礼拝はキリスト教に興味のある方でしたら、どなたでも自由に参加できます。お仕事などで日曜日の都合がつかない方は、毎週水曜日に行われる祈祷会(きとうかい=お祈りの会)がおすすめです。

日曜日 朝の礼拝
午前10時30分~12時00分
必要な持ち物は特にありません。聖書や讃美歌などは教会でお貸します。
水曜日 祈祷会
14時00分から15時30分
こちらも必要なものは特にありません。聖書について学び、皆で神様にお祈りを捧げます。

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