月報巻頭言 Vol.6「物語から語り継ぐ」
西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 今年のテーマは「主にある喜びと感謝に満たされて語り継ぐ」 第4回目の副題は「物語から語り継ぐ」です。
この4月から年間聖句である詩編78編、特にその中の「語り継ぐ」というみ言葉わたしたちの念頭に置いてきました。
年報の巻頭言で赤石先生は「まずは虚心に聖書はどう教えてくれているのかに耳を傾けましょう。そして実行してみましょう。」と、大きな枠を勧めてくださいました。西谷ではこの勧めに従って、この5か月をかけて、主日にはテサロニケの信徒への手紙一から、また教会サロンでは創世記に耳を傾けてきました。実行という点ではお二人の方々を中心に、窓際の方や換気扇スイッチの近くの方々に協力して頂きつつの対策がありました。お二人の奏楽者も引き続きご奉仕くださっています。また礼拝後に祈りと教えの基礎を学びつつ、その実践の場所としての教会サロン、Lineを通じての配信を行ってきました。あるご高齢姉妹には説教原稿をお送りしつつ、時にお電話にて親しき交わりの時も与えられています。その中、新しい運営委員が与えられたこと、また献金感謝の祈りに新しくお一人が加えられたこと、また信仰の先達である娘さんがその祈りを支えて下さっていることを心から主に感謝いたします。
会堂管理では、長老が先の牧師婦人から花壇の整備と、礼拝後の清掃を引き受けてくださっています。また執事が皆さんと相談しつつ、教会の看板を刷新して下さり見やすくなりました。長老が2週間に一度取り替えてくださる手書きの聖句と相まってご近所の方にも好評です。ただ、夜は見えなくなるので照明をつけたところ、人が来る前に虫が寄ってきてしまったのです。するとそれを見たおひとりの兄弟は簡単に掃除が出来るようにと、よい工夫をしてくださいました。また教会から離れておられたお二人の兄弟も加わって下さって、久しぶりに愛餐の時を持ちつつ、恒例のすだれかけや草刈りが叶いました。また、地域の方々との交流の機会も与えられています。わたしたち夫婦も先んじて証しを立ててくださった兄弟姉妹、長老・執事に加えられて、求道中の兄弟の助言も頂きつつ、顔を少しずつおぼえて頂けています。
一つひとつは小さいことです。その積み重ねです。積み重ねる中、コロナ過の中で礼拝が妨げられることもありました。金田先生の手術等、わたしたちそれぞれに多様な苦難・困難がありました。ご体調のこともあって、顔を合わせて交わりを頂けていない兄弟姉妹もおられます。小さくでさえ積み重ねられているのかどうかもわからない不安な歩みの中を過ごしてきました。
そのような生活のただ中に『いつも喜んでいなさい。』(同16節)とのみ言葉が与えられました。これは何より主イエスとわたしたちが事実結ばれていること。主と共にある姿の本質を、パウロやテサロニケ教会から示されたのでした。
近く、一度わたしたちは少しばかり懇談の時を持ちたいと願っています。それは詩編78編と向き合いつつ、改めて「語り継ぐ」ということと向き合うためでもあります。そのことに先んじて、教会サロンでは「出エジプト記」からのみ言葉が与えられ、また主日には「ルカによる福音書」を共に読み進めるよう示されました。この二つのみ言葉は共に救いの原点ともいうべき歴史を物語っています。主に結ばれていること、主と共にあることの本質に触れたわたしたちが、主の御名によってこの地に立てられた教会として、これら大きな救いの物語からしっかりと聴いていく時、わたしたち自身は小さくとも、実に必然的に、喜びとして語り継ぐべき言葉で満たされる。私は確信をもってそのように信じています。
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西谷教会の礼拝出席に事前予約などは必要ありません。しかし
「車で行くので駐車場の案内をしてほしいです。」
「子供連れで行きたいので母子室を利用したいのですが…」
「なるべく前のほう(後ろのほう)の席に座りたいです。」
などなど初めての礼拝出席において、あらかじめリクエストやご質問がある方は「礼拝参加予約フォーム」からその旨お伝えいただくと、当日の受付案内がよりスムーズに行えます。