月報巻頭言 Vol35「主の恵みに生かされる⑤」
西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 2025年のテーマは「主にあって喜び、耐え忍び、祈り続けよう」 副題は「主の恵みに生かされる⑤」です。
私たちの教会では年に一度、会員総会を開きます。
その総会に向けて備える中、
今年の年間聖句を「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」(ローマ12:12)とし、そこから「主にあって喜び、耐え忍び、祈り続けよう」との目標へと導かれました。
教会にも、私たち自身の日常にも、様々な変化があったのですが、
与えられたみ言葉のとおり、
主イエスは礼拝を中心とする私たちに希望を与え、
また耐え忍ばせてくださいました。
そして月ごとに地域のこと、諸教会のこと、
そして世界のキリスト者をおぼえて祈らせてもくださいました。
この目標には昨年、その主イエスの恵みにあって生かされた
私たち教会の姿を継続していきたいという思いが込められいます。
このローマの信徒への手紙12章12節のみ言葉について
宗教改革者のカルヴァンは興味深いことを言っています。
それは喜びが希望から生じ、また忍耐は苦難のうちにあるということです。
そして彼はその生じた希望と忍耐は互いに深く結ばれ合っていると言っています。
誤解がないように申し上げますが、
これは例えばなにか、耐え忍ぶことを喜べ、と言っているのではありません。
そうではなく、
まず私たちの喜びがしっかりと、
主イエスというクリスマス生まれのお方と共に既にこられ、
そしてやがて確かに来られる。
この希望のうちに置かれるべきだと言っているのです。
その意味では、世にある事柄にではなく、
その主イエス・キリストにある希望が私たちに
まず示される必要があるのです。
そしてそのキリストの希望にこそ、
苦難のなかでの忍耐に意味と価値が生じるということです。
その希望がなによりも確かなものであるからこそ、
私たちはその心を高く上げることが出来る。
それゆえに信仰者は苦難のときをも耐え忍ぶことが出来る、ということです
ただ、その希望と忍耐との結びつきについてカルヴァンは
「われわれの力を遥かに超えたもの」であると言っています。
これはつまり、
その二つを私たちのうちで結び付けておられるのが
聖霊なる神の御業であるということです。
だからみ言葉は、希望と忍耐とを祈りとも結びつけている。
私たちにたゆまず神へと祈り続けるよう命じているのです。
その、いつもたゆまず祈り続けたお方の姿を
私たちはルカによる福音書を通して示され、
またそのことを真実として受け取ってきました。
「祈りこそ最上の救いの道である」とカルヴァンは言います。
それは主イエス・キリストが私たちに先立って歩まれた道であり、
またいつも主イエスと共にある道だからです。
主イエス・キリストにあるその希望への道を
この月もたゆまず祈りつつ、共に歩んでいきましょう。
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