月報巻頭言 Vol29「信仰と悔い改めにある主の恵みに生きよう②」

月報巻頭言 Vol29「信仰と悔い改めにある主の恵みに生きよう②」

西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 今年のテーマ「苦難の襲うときにも、静かに待ちます」 副題は「信仰と悔い改めにある主の恵みに生きよう②」です。

私たち西谷教会では、今、ウェストミンスター小教理問答(以下、小教理)を通して「信仰」と「悔い改め」を学んでいます。その準備を主の日に語られるみ言葉と共にしていると、改めて「信仰」も「悔い改め」も、どちらも共に主の恵みだな、ということを思わされています。来月まで学んでいくことですが、月報では、立てられたひとりの説教者として、私の内側で起こされる主の恵みについて、少し思いを馳せてみたいと思いました。

 ウェストミンスター信仰告白(以下、「信仰告白」)は「信仰」と「悔い改め」とを、それぞれ「救いに至る信仰」(第14章)、「命に至る悔い改め」(第15章)であると告白しています。小教理の学びの際にも申し上げましたが、興味深いのはその「救いに至る信仰」のことを小教理で「イエス・キリストへの信仰」(問86)と言い換えていることです。イエスが主であり、キリストであられるという主イエス・キリストへの信仰を通して私たちは救いへと至る、という聖書理解がここに表されているのですね。
 さて、その上でふと気づいたことがありました。今、教会学校のテキストとして用いている「子どもと親のカテキズム」(以下、「カテキズム」)問35の書きぶりです。

問35 聖霊なる神さまは、どのようにしてわたしたちに救いを与えてくださるのですか。
答  聖霊なる神さまは、私たちのうちに働いて、罪人だと認めさせ、悔い改めて、イエスさまを信じる  ようにしてくださいます。その信仰を通して、私たちを主イエス・キリストに結び合わせて救いを与えてくださいます。

 この説明は、いわゆる「有効召命」に関する説明です。つまりキリストが獲得して下さった救いへと私たちを実際に、かつ有効に召されるのは神ご自身であることが示されています。そして合わせて読んでおきたいのが、その「カテキズム」の問15です。

問15 今もすべてを支配しておられる神さまの働きとは何ですか。
答  それは、私たちの神さまが、創造された世界をご計画に従って今も支配し、私たちを救いの完成へと導いておられる働きのことです。神さまのこのお働きを摂理と言います。

 先の「カテキズム」での「神」は聖霊なる神ですが、ここでの「神」とは、父なる神のことです。つまりすべては、父なる神のその聖いご計画によって、御子キリストにあって、聖霊によらなければ、人は自分で罪人であることに気付くことはない。ましてや信仰を持つことも出来ない。そしてどれほどの努力をしても、真剣に相手と話しても、神の恵みが働かなければ決して回心には至らない。これは私たちの実感でもあり、また聖書が教えていることでもあるわけです。

 一方、説教者としての強い誘惑。それはどうにかして聞く方々を「信じさせたい」「悔い改めさせたい」と思うことです。ところがみ言葉に照らされる私自身に神が聖書を通して告げておられるのはそんな力はないということです。ですから私が説教者として課せられていることは、まず私自身が毎主日の備えを通して悔い改め、新たにされた信仰を通してみ言葉にあるがままの三位一体の神のお姿、そのみ旨を知ることです。

 み言葉を通してその目と心とを天に向けるとき、そこに神はおられます。そして毎回、その神は集われるお一人おひとりのことをこよなく愛しておられることに気付かされます。ですから私にとっての「信仰」と「悔い改め」とは、主の恵みにあって神の変わらぬ皆さまへの愛を知ることなのです。

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