月報巻頭言 Vol27「教理にある主の恵みに生きよう」
西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 今年のテーマ「苦難の襲うときにも、静かに待ちます」 副題は「教理にある主の恵みに生きよう」です。
先月、西部中会の教師会がありました。
今回の教師会でのテーマは、
大会で決議されたウェストミンスター・リーディング・プロジェクトについて。
それぞれの教会でどのように教理の学びを深めているか、
またどのように進めていくべきかを分かち合いました。
ウェストミンスター信仰規準はおもに3つの書物で構成されています。
信仰告白、大教理・小教理問答の3つです。
簡単にそれぞれをご説明すると、
信仰告白とはこの教会がその全体としてなにを信じているのか。
また小教理問答はその信じられていることをそれぞれの信仰生活でどう生かしていくのか。
大教理問答はその小教理問答の解説書だ、と申し上げることが出来ます。
加えて申し上げるなら、ここに政治規準と礼拝指針を加えた5つを読むと、
私たちの日本キリスト改革派教会とはどのような教会で、
教会員ひとり一人にどのように日々を過ごしてほしいのかがわかるようになっています。
伊丹教会では今、女性会で小教理問答の学びを進めておられます。
また今後、國方先生が小教理問答について解説をしながら
質疑応答のときを持たれるそうです。
私たち西谷の群れでも月に一度程度、礼拝後に繰り返し触れてきました。
このようなことは以前の月報でご紹介したように
「赤毛のアン」も小教理の言葉を引用していたくらいに一般的なことだったのです。
そしてこの教理を繰り返して学び続けることは
何も私たち長老派や改革派だけの伝統なのではなく、
申命記にも書かれている、神共に生きる者が繰り返してきた伝統です。
神から与えられた命を、特にキリストと共に喜んで生きる。
そのために大切なこととして、いまも変わらず学び続けられているわけです。
さて、そのような教理の学びについて教師会の中で確認した共通認識がありました。
それは教理をお教えする、また学ぶ際の大切なスタンスについてです。
その大切なスタンスとは、私たち自身が信じ、
理解していることを正しく人に伝えることが出来るようになる、ということです。
その点をご理解頂くにあたり、
ウェストミンスターからは少し離れますが、お勧めしたい文章があります。
それがルターの小教理問答、特に宗教改革著作集第14巻の最初に掲載されている、
ルターの息子ハンス君に向けて教えたように訳されている小教理問答です。
その問答は「これ、なあに」から始められ、
答えとして、ルターの信じていることが分かりやすい言葉で語られています。
なぜ分かりやすい言葉で書かれているのか。
それは「伝えるための手引き」だからです。
そのことは、それぞれの項目の最初には共通して
「その家の人たちにこれをいかにやさしく教えるべきか」という言葉が
添えられていることからも理解できます。
主がイエスであり、
キリストであられることが私たちの生活にとってどういう意味を持つのか。
小教理問答書は「これなあに」と私たちが問い、
また問われるときに答えるその入り口であり規準です。
ですからそれぞれの手元に備えて頂きたいとも思っています。
そしてその備えは、私たちばかりかその隣人も、
静かに待つことが出来るように備えられた、あたりまえではない主のみ恵みです。
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