月報巻頭言　Vol18「子らが神に信頼を置くため④」

先月17日に、西谷教会でお泊り会がありました。
7名のお子さんたちと9名の大人たちがワイワイガヤガヤ。
バーベキュー、五右衛門風呂体験、花火、絵本の読み聞かせ会、スイカ割りなど楽しいひとときを過ごしました。
私の記憶が正しければ、会堂が建てられて初めてのお泊り会です。
企画・運営、またご協力くださった教会員の皆さまにまずは感謝を申し上げます。

付け加えておきたいのが、今回準備のために労をとってくださったのが
教会の方々ばかりではないということです。
地域の方々も下準備に加わって下さいました。
散策が出来るように草を刈ってくださった方、
また五右衛門風呂を快く使わせてくださった方々などにも見守られつつの会でした。
直前まで台風に見舞われ、
祈りながらの日々でしたが、
神は本当に豊かな恵みを届けてくださいました。

係わらせて頂きながら思うことがありました。
僅かばかりでもこうして生活を共に出来るお泊り会への参加・参画は、
子どもたちにとってもまた大人たちにとっても
神に信頼を置くことの出来る良い機会だということです。
私が神学生時代に参加した諸行事の中で
最も心に残っていることは夏期に行われる子どもたちとのキャンプです。
2泊3日ほどで小学生のお子さんたちが親元を離れて、
先生方やボランティアの方々と共に野外活動に出かけるという機会です。
綿密に組み上げられたプログラム、
劇的に変わる周辺状況に合わせて、
それを摂理の御業と受け止めつつ丁寧に対応される先生方にはいつも頭が下がります。

ただ、なによりも驚かされるのは
そこで見る子どもたちの信仰的な態度、
また中学生から大人に至るまでのボランティアスタッフの皆さんの献身的な姿勢、
また時宜にかなった先生方のメッセージです。
昨年に引き続きこの夏も共に過ごさせて頂きましたが、
子どもだけでなく大人も一緒に大きな声で賛美をし、
それぞれの素直な姿勢で聖書を読み、
自由に祈り、
また本当に懸命に遊び、学びました。
その中で初めて参加する子たちをも気遣う姿もとてもまぶしく、
またステキだったことを昨日のことのように思い起こします。

改めてそれらのことを思い起こしつつ、
なぜ皆さんの姿がなぜあんなにまぶしく映ったのだろうかということを考えていました。
それを先月西谷で聞いたみ言葉を通して考えるならば、
主の御名によって集められた皆の丸太が取り除かれ、
飾ることなく
「心からあふれ出ることを語る」(ルカ6:45)ことができたからかもしれません。
そしてその聖化の歩みは違えども
共にいる者のことを神は「わたしの目にあなたは価高く」(イザヤ43:4)
と言って愛してくださる。
そのような神の御前に一つにある子たちのことを
神はまぶしく見せて下さったのでしょう。

同じ神が私たちの日常にも働いて下さっています。
キャンプやお泊り会のときの私たちの振る舞いと
日常の振る舞いは違う、とお思いになられるかもしれません。
ですが神が変わられることはありません。
神がおられないところ、
ご支配になられていないところなど地上のどこを探してもないのです。
その神が先月、私たちばかりではなく
地域にもその御手を伸ばして初めての機会を守り、お与えくださいました。
教会諸行事に係わることを通してまた一つ、
子らが神に信頼を置かせて下さったことに感謝しています。