月報巻頭言 Vol13「主が成し遂げられた驚くべき御業①」
西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 通年テーマは「主にある喜びと感謝に満たされて語り継ぐ」 第13回目の副題は「主が成し遂げられた驚くべき御業①」です。
受難節ならびに主のご復活をおぼえ感謝を申し上げます。
また遣わされて一年となりました。
祈りにおぼえ、またお支えくださっていますことを
改めて心から主なる神と皆さまに御礼申し上げます。
この時からお話を始めたいのは「妻にどのように信仰を伝えたのか」です。
詩編78:4「主が成し遂げられた驚くべき御業を」のみ言葉に導かれつつ神と教会の皆さま、そして妻への感謝を思い起こすためにも、改めて少しずつ記憶をたどってみたいと思っています。
誰かにみ言葉を語り継ぎ、また伝えるための心構えとして忘れられないこと。
それは私が神学校に入学する際のことです。
当然、試験があります。試験のことは思い返すと今でも胃が痛くなります。
試験後の面接の際、ある先生からこんなことを聞かれました。
「山口くんは神さまのことを聖書から学んで誰に話したいの?」
この突然の問いにどう答えたのか、実はあまり記憶にありません。
代わりにその先生から言われたことをよく覚えています。
「神さまの愛のみ言葉を、やはりあなたが愛している人に伝えられるようにならないとね。」
まさにそうだな、と思った言葉でした。
そのような心構えを与えられた私がまず妻に伝えていたこと。
隠さず申し上げるならそれはみ言葉ではなく、
私と父と一緒に礼拝に出てもらうことでした。
以前、父の教会への送迎はある長老が助けてくださっていました。
ただご体調のことやご家庭の事情もあり、
兄夫婦の助けも得つつ、おもに私たち夫婦が担うことになりました。
私だけで父を教会に送り迎えしなかったのは、
一人で出来ることを自分だけでしないという反省があったからです。
神学生として西谷教会へ派遣という形をとって頂いてから、
しっかり学ぶために、私が先に教会へ向かうこともあって、
妻に父の送迎を委ねたい旨を伝えました。
4日の労をとってくれている兄夫婦の負担軽減にもなる旨を説明すると、
妻は了解してくれました。
妻はそのころ、礼拝で使徒信条と主の祈りを祈りませんでした。
「なぜ?」と聞くと、
「信じている人のための言葉だから、わたしなんかが口にしてはいけない」と
その心のうちを話してくれました。
いつかその唇を通して、信仰の言葉を共に祈ることが出来るように祈る日々でした。
そしてその日は突如として訪れます。
西谷でヘブライ人への手紙の講解が終わった日(2019年12月29日)のことでした。
その帰り道に、妻が「主の祈りを私も祈ってみようかな」と口にしたのです。
飛び上がりたくなる気持ちを必死でおさえて、
冷静に「そうね」と答えました。
そしてなにか手伝えることはないかと思い、
三要文(使徒信条・十戒・主の祈り)の本を片っ端から読み、
妻と一緒に学べる本を探しました。
そして、神学生として学ばなければいけないし、
また伝えられるようにもならなければいけないからと、
一緒に学んで欲しいと伝えました。
他教会での奉仕派遣が決まると、妻にもう一つ伝えたことがあります。
それは西谷教会に与えられたみ言葉をメモしてもらうことでした。
コロナのこともあり礼拝も制限される中、
お互いの教会の様子や語られたみ言葉について話し合うのが
私たちの主日や月曜日の朝の習慣になりました。
時に身振り手振りを交えて先生方のマネもしながら、
わからなかったことはわからなかった、
ここはよくわかったと話してくれる妻の姿に大変励まされました。
こうして改めて思い起こしてみると
私が妻にまず伝えていたこととは必要から生じたお願いばかりでした。
そして妻はそのお願いを、曰くしぶしぶで受け入れてくれたのでした。
そのような私たちにそれぞれの教会や
神学校で語られるみ言葉を通して
豊かに働いて下さる聖霊のお働きがありました。
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