2013年1月6日新年説教「新しく創造されたわたしたち」ウイリアム・モーア宣教師
新約聖書コリントの信徒への手紙二5章
17 だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。
18 これらはすべて神から出ることであって、神は、キリストを通してわたしたちを御自分と和解させ、また、和解のために奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました。
19 つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。
20 ですから、神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。
21 罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
説教要約(文責 近藤)
【真に新しい生き方とは】
2013年、開けましておめでとうございます。新しい年になると人々は新しいものを欲しがります。新しいものを買うと新しい年は祝福されたと考え、気分も新しくなると考えるからです。
しかし人はその本質を変えるのは難しいです。新しい服や新しいスタイルまた新しい車や新しい家を持っても、古い自分のむなしさ、不安、不満は新しい年にも引き継がれます。
どんな新しいものは人の心を満たすものではありません。
息子のポールが自身のフェイスブックに「生涯で最も大事なことはものではないと今日悟った」。新しいもので瞬間的に満たされてもそれは人の生き方が新しいものにはなりません。新しい生き方はものではなく新しい命だからです。
【キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者】
イエス・キリスト、人類の救い主のみがその賜物を与えてくださいました。
17節「キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」と書かれている通りです。
主イエス御自身も言われた、ヨハネによる福音書 10章
10「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」
主を受け入れると私たちの内側が変えられるので、主イエスを信じて主と結ばれる人にならねばなりません。彼を信じれば豊かに生きられます。
【歴史の進歩】
歴史を学ぶ人は分かります。科学を通して神の創造物を知る知識が進歩し、製造や医療や情報の技術が進歩しました。
車の進歩で生活が快適になり又コンピュータ―で仕事も楽になり計算も楽になりました。このように生活が楽になっても人生には思い煩い、恐れ、不満、人間関係のストレスが増えています。兵器技術の進歩で戦争はいよいよ破壊的になり、このように人の生活は決して良くなってはいません。その理由は一つです。
人の理性は神から離れ、自分勝手な歩みをし、神が教えて下さる生き方を無視し、その道を追い求めることもしません。
使徒パウロは今日の箇所のコリントの教会に問題がありましたので、そこの信徒に手紙を書きました。
派閥の害、経済的に恵まれた人は貧しい人を蔑み、信仰生活上も道徳的にも問題があったので大事な真理をを確認するために手紙を書きました。
【古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた】
新しく創造された者として歩み、イエス・キリストのみを信じて古い生き方を捨て、新しい道徳で生きなさいとのアピールでした。
古い宗教的風習を捨て新しいものを育てるべきです。新しく創られたものとしてキリスト者として自分らしく生きなさい。自分らしく生きるために常にイエス・キリストと結ばれ、その教えに従いなさい。過ぎ去った古いものを育ててはなりません。
新しい物質的ものでは決して私たちを満足させることは出来ません。私たちには新しい命が与えられました。
【キリストの使者の務め】
新しく創造されたものとして新しい目的も与えられました。
19節に「つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。20 ですから、神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。」
キリストの使者の務めを私たちは与えられています。
21節「罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。」
神の義が主の十字架によって私たちに与えられ、神との和解の道が私たちに与えられています。その道を周りの者にキリストの使者として伝える特権が与えられています。
【ある建設現場で】
ある建設現場で一人の石工さんに質問しました「あなたは今どんな作業をしていますか」と。彼は答えました「私は石を削っています」
また別の石工さんに同じように質問しました。彼は答えました「私は石の壁を建てています」と。
最後に同じ質問をもう一人の石工さんにしました。彼はプライドと確信をもって答えました「私はこの石で神の栄光のために大聖堂を建てようとしているのです」と。
3人は同じ仕事をしていますが仕事に対する見方は違います。
私たちはこの世に対してイエス・キリストに代わって素晴らしい務めを果たしています。
【キリストの代表として】
愛する兄弟姉妹。ここで考えてみてください。私たちは何のために生きていますか。
わたしたちの仕事は、会社のため、家族のため、食べるため、楽しみのためにします。これらは大切です。しかしもっと大事なことは私たちの言葉と行いでキリストに代わって救いのメッセ-ジが委ねられていることです。
ある信者はある宣教師を迎えに空港に行き教会まで案内しました。帰りに大きな6階建てのビルを見て「私はそこの2階で働いていますが、部下が74人ほどいます。しかしクリスチャンは私一人です。工場の働きで暮らしをたてていますが、そこでのもっと大事なことはそこで私がキリストの代表として働くことです。そのために一生懸命働いています」と話しました。
西谷教会はこのような人びとに支えられてきました。2013年精一杯与えられた所でキリストの使者として働きましょう。(おわり)
2013年01月06日 | カテゴリー: コリントの信徒への手紙二
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