2012.12.30説教「味わい見よ、主の恵み深さを」ウイリアム・モーア宣教師
2012.12.30説教「味わい見よ、主の恵み深さを」ウイリアム・モーア宣教師
聖書:詩編34篇1 【ダビデの詩。ダビデがアビメレクの前で狂気の人を装い、追放されたときに。】
2 どのようなときも、わたしは主をたたえ/わたしの口は絶えることなく賛美を歌う。
3 わたしの魂は主を賛美する。貧しい人よ、それを聞いて喜び祝え。
4 わたしと共に主をたたえよ。ひとつになって御名をあがめよう。
5 わたしは主に求め/主は答えてくださった。脅かすものから常に救い出してくださった。
6 主を仰ぎ見る人は光と輝き/辱めに顔を伏せることはない。
7 この貧しい人が呼び求める声を主は聞き/苦難から常に救ってくださった。
8 主の使いはその周りに陣を敷き/主を畏れる人を守り助けてくださった。
9 味わい、見よ、主の恵み深さを。いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は。
10 主の聖なる人々よ、主を畏れ敬え。主を畏れる人には何も欠けることがない。
11 若獅子は獲物がなくて飢えても/主に求める人には良いものの欠けることがない。
説教要約(文責 近藤)
今年もあと数時間です。もう戻ってきません。
今年を振り返ってみると国内的にも国際的にも喜ばしいことは少なかった。
個人的チャレンジもあったでしょう。経済的問題、病気の問題、肉親を失ったことなど試練が大きかったですが、将来にも同じことがあると思うと不安になります。
【どのような時も神に感謝と讃美を】
この詩編を書いたダビデも同じ気持ちを味わいました。
サウル王から逃げるダビデは近くのガドに亡命するつもりでしたが身分がばれるとダビデは気違いの振りをして無事脱出できました。
この詩編はこの時の彼の証しと告白です。
ダビデの証は不安、恐れを感じる私たちに力を与えてくれます。ダビデは恐れをどのように克服したでしょうか。
彼はこの詩編34篇2節「どのようなときも、わたしは主をたたえ/わたしの口は絶えることなく賛美を歌う」と告白しました。
【不安の時にこそ】
不安の時には神に感謝と讃美を捧げることです。
良いときにはこれは容易なことであっても、不安や恐れの時にこそ主を讃え主に讃美を捧げるなら恐れに打ち克ち、力と勇気を神から与えられます。そして勝利が与えられます。
【使徒パウロの告白】
使徒パウロはローマの信徒への手紙 8章35 節以下にこう記しています。
「35 だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。36わたしたちは、あなたのために/一日中死にさらされ、/屠られる羊のように見られている」と書いてあるとおりです。
37 しかし、これらすべてのことにおいて、わたしたちは、わたしたちを愛してくださる方によって輝かしい勝利を収めています。
38 わたしは確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、39 高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです」。
パウロはダビデと同じように迫害を受けてもあきらめず神と人に仕えました。使徒パウロはどのような時にも「わたしは主をたたえ/わたしの口は絶えることなく賛美を歌う」と言うことが出来ました。
【わたしの魂は主を賛美する】
次の詩編34篇「3 わたしの魂は主を賛美する。貧しい人よ、それを聞いて喜び祝え。
4 わたしと共に主をたたえよ。ひとつになって御名をあがめよう」について。
私たちは毎日曜日ここに集い讃美を歌いますが、讃美と主を褒め称えることは私たちのために必要です。勇気が与えられ恐れに勝利します。
讃美を歌うとき歌の意味に集中して讃美しましょう。
【死の陰の谷を行くときも】
詩編34篇5節「 わたしは主に求め/主は答えてくださった。脅かすものから常に救い出してください」。
どんなことがあってもダビデは恐れませんでした。ダビデはかれの残りの生涯にも決して恐れに負けませんでした。
詩編23篇「4 死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける」とダビデはどんなことがあっても主は彼を支え勇気と信仰を与えて下さる神様を信じました。
【味わい、見よ、主の恵み深さを】
詩編34篇9節に「 味わい、見よ、主の恵み深さを。いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は」と告白しました。
「味わう」とは自分の経験で知ることです。やってみないと悟られないと言うことです。
【聖餐式】
聖餐式を通して主の恵みを味わうのです。
パンと葡萄酒は十字架で裂かれた主イエスの体と流された血を味合うのです。
主イエスはご自分の命を捨てて私たちの贖いとなり人を愛してくださいましたので私たちの不安と恐れを取り除いて下さいます。
「死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる」。どのような難しいときも力づけて下さる主の恵みを聖餐式を通して与えられることを感謝しましょう。(おわり)
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