日々励まし合いなさい ウイリアム・モーア宣教師
ヘブライへの手紙3章12−14
【六甲登山で】 先月の事ですが、ある美しい春の日、私は六甲山を登りました。うちの家から六甲山がよく見えるので、毎朝起きると、その日のお天気が分かるように六甲山の様子を眺めるのが習慣になりました。大抵山を見たら、その日の神戸の天気が分かるからです。そして、お客さんが来る度に何回も車で六甲山からの100万ドルの夜景を見に行った事があるけれども、上まで歩いた経験がありませんでした。神戸に住んでいて、少なくとも神戸のシンボルの六甲山を一回登った方が良いと思って、朝早くにその頂きを挑戦しに出掛けました。 阪急電車に乗って岡本駅へ行って、そこから登り始めました。少し歩くと道が結構急な坂になりましたが、天気と風景があんまり良くて、疲れを忘れて登っていました。しかし、登れば登る程、足が重くなり、息も少し苦しくなりました。そして、天辺までの距離の三分の一しか登っていないのに、息切れして、休憩する必要がありました。休みながら、頂まで登れる力があるかどうかと思い始めました。もし駄目だったら、出来るだけ早く挑戦を止めた方が賢明だと自分に言いました。12:兄弟たち、あなたがたのうちに、信仰のない悪い心を抱いて、生ける神から離れてしまう者がないように注意しなさい。13:あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わされてかたくなにならないように、「今日」という日のうちに、日々励まし合いなさい。――14:わたしたちは、最初の確信を最後までしっかりと持ち続けるなら、キリストに連なる者となるのです。――
続きを読む: 日々励まし合いなさい ウイリアム・モーア宣教師
2008年05月18日 | カテゴリー: ヘブライ人への手紙
パン種に似ている天の国 ウイリアム・モーア宣教師
マタイによる福音書13章33−35節
33:また、別のたとえをお話しになった。「天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」 ◆たとえを用いて語る 34:イエスはこれらのことをみな、たとえを用いて群衆に語られ、たとえを用いないでは何も語られなかった。 35:それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「わたしは口を開いてたとえを用い、/天地創造の時から隠されていたことを告げる。」
【パン種】
皆さん、手製のパンを作った事がありますか。もし作った事があればその基本的材料を思い浮かべるでしょう。小麦粉、砂糖、塩、水、と油ですね。その材料を捏ねて、発酵して焼くと、美味しいパンが食べられるでしょう。実は、その材料だけを用いたら、美味しいパンどころか、全く食べられない物になります。ふわふわするパンになるどころか煉瓦のような成果をあげてしまいます。忘れてはならない一つの材料が分かりますか。それはもちろんパン種です。パン種を加えないと、焼く時、パンが食べられない程固くなり、捨てるしかありません。
【パン種を入れ忘れた】
実は家内は昨日YWCAの委員会があって、金曜日の夜、遅くまでその会議のおやつになるバナナパンを作っていました。朝、起きてみるとパン種をうっかり入れ忘れて、固く、全然膨らんでませんでした。家内は特別に美味しくする為にアーモンドペーストまでも入れたのに、「パン種を忘れたのよ」と嘆きました。そして、残ってしまったそのぺちゃんこバナナパンは私のおやつになりました。
パンを作る時、パン種を少し入れますと、生地が段々膨らんでパンは軽くなり、美味しく食べられます。パン種は酵母菌で、発酵させると二酸化炭素が生じます。そして、その気体が生地に泡を作り、膨らみます。生地を焼く時、泡が残り、柔らかいパンが出来上がります。
主イエスの時代もパレスチナではパンは主食でした。ですから、誰でもパン種の重要性がよく分かりました。現在と違って、大昔はインスタントパン種がまだなかったので、主婦は壷に生酵母を培養していました。そして、パンを作る時、その酵母を少し生地に混ぜて、膨らんでから焼きました。
続きを読む: パン種に似ている天の国 ウイリアム・モーア宣教師
避けどころなる神、主 ウイリアム・モーア宣教師
詩編7篇1−18
1:【シガヨン。ダビデの詩。ベニヤミン人クシュのことについてダビデが主に向かって歌ったもの。】2:わたしの神、主よ、あなたを避けどころとします。わたしを助け、追い迫る者から救ってください。3:獅子のようにわたしの魂を餌食とする者から/だれも奪い返し、助けてくれないのです。4:わたしの神、主よ/もしわたしがこのようなことをしたのなら/わたしの手に不正があり5:仲間に災いをこうむらせ/敵をいたずらに見逃したなら6:敵がわたしの魂に追い迫り、追いつき/わたしの命を地に踏みにじり/わたしの誉れを塵に伏せさせても当然です。〔セラ 7:主よ、敵に対して怒りをもって立ち上がり/憤りをもって身を起こし/わたしに味方して奮い立ち/裁きを命じてください。8:諸国をあなたの周りに集わせ/彼らを超えて高い御座に再び就いてください。9:主よ、諸国の民を裁いてください。主よ、裁きを行って宣言してく ださい/お前は正しい、とがめるところはないと。10:あなたに逆らう者を災いに遭わせて滅ぼし/あなたに従う者を固く立たせてください。心とはらわたを調べる方/神は正しくいます。 11:心のまっすぐな人を救う方/神はわたしの盾。12:正しく裁く神/日ごとに憤りを表す神。 13:立ち帰らない者に向かっては、剣を鋭くし/弓を引き絞って構え14:殺戮の武器を備え/炎の矢を射かけられます。15:御覧ください、彼らは悪をみごもり/災いをはらみ、偽りを生む者です。16:落とし穴を掘り、深くしています/仕掛けたその穴に自分が落ちますように。17:災いが頭上に帰り/不法な業が自分の頭にふりかかりますように。18:正しくいます主にわたしは感謝をささげ/いと高き神、主の御名をほめ歌います。
【ダビデの敵】
今日、私達はもう一度詩編に注意を向けて、詩編第7編を通して神の御言葉を学びたいと思います。この詩編は旧約聖書の人物ダビデの作品で、その背景は彼にとって大変辛い事件でした。つまり、ダビデを滅ぼす為、敵は彼に対して中傷的な噂を立てました。ダビデの敵についてあんまり知られていませんが、今日の詩編の一節を見ますと、彼の名前が記されています。「ベニヤミン人クシュの事についてダビデが主に向かって歌ったもの」と書いてあります。クシュはこの所以外、聖書に載っていませんから、彼について詳しい事はあんまり分かりません。しかし、彼はベニヤミン族の出身と知らされている事は重要です。何故なら、その当時のイスラエルの国王はサウルでした。そして、サウル王もベニヤミン人で、彼の家来と顧問も殆ど皆は同じベニヤミン族出身でした。しかし、ベツレヘム出身のダビデは例外でした。自分の忠実と実力で、ダビデはサウルの信頼されたよろい持ちになり、王ととても近くなり、宮殿で偉くなりました。
【ベニヤミン族出身のサウル王】
残念ながら、サウル王は神に従わなかったので、主は預言者を通してサウル政権の崩壊を宣言されました。更に、神はサウルの後任になる王としてダビデを任命したのです。言うまでもないが、その事でダビデは大変な立場でした。サウル王はもちろん自分の地位と権力を失いたくなかったので、彼はダビデを敵として扱うようになりました。ダビデはサウルに対して忠実であって、決してサウルに代わって王になるつもりはなかったのです。しかし、神こそがダビデを王として任命されると、サウルは彼を妬(ねた)んで、滅ぼうとしました。ダビデは国民に大変な人気があったから、サウルは彼を簡単に殺す訳にもいきません。他の方法でダビデを倒す必要がありました。それはダビデに対して中傷的な噂を立てました。その噂の内容ははっきり分かりませんが、恐らくそれはダビデがサウル家に、反逆罪的な行為を企んでいる事でしょう。
続きを読む: 避けどころなる神、主 ウイリアム・モーア宣教師