2022年01月02日「神の心を知るには」

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神の心を知るには

日付
説教
木村恭子 牧師
聖書
使徒言行録 10章17節~23節

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聖句のアイコン聖書の言葉

ペトロが、今見た幻はいったい何だろうかと、ひとりで思案に暮れていると、コルネリウスから差し向けられた人々が、シモンの家を探し当てて門口に立ち、声をかけて、「ペトロと呼ばれるシモンという方が、ここに泊まっておられますか」と尋ねた。
ペトロがなおも幻について考え込んでいると、“霊”がこう言った。「三人の者があなたを探しに来ている。立って下に行き、ためらわないで一緒に出発しなさい。わたしがあの者たちをよこしたのだ。」
ペトロは、その人々のところへ降りて行って、「あなたがたが探しているのは、このわたしです。どうして、ここへ来られたのですか」と言った。すると、彼らは言った。「百人隊長のコルネリウスは、正しい人で神を畏れ、すべてのユダヤ人に評判の良い人ですが、あなたを家に招いて話を聞くようにと、聖なる天使からお告げを受けたのです。」
それで、ペトロはその人たちを迎え入れ、泊まらせた。翌日、ペトロはそこをたち、彼らと出かけた。ヤッファの兄弟も何人か一緒に行った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』
使徒言行録 10章17節~23節

原稿のアイコンメッセージ

<説教要約> 使徒言行録10章17-23節 「神の心を知るには」

新年おめでとうございます
2022年1月2日、新たな年の初めに皆様方と共に神を礼拝できる恵みを感謝します。
新型コロナのオミクロン株の感染拡大の心配がありますが、様子を見ながら、また細心の注意を払いながら、礼拝を続けられるようにというのが、年初めの一番の祈りです。
ということで、今年も使徒言行録の学びを続けましょう。
クリスマス前に使徒言行録10章16節まで学びましたので、今朝は17節からです。

ペトロが不思議な幻の意味をまだ理解できずにいると、イタリア隊と呼ばれる部隊の百人隊長、コリネリウスからの使いがペトロのいる家に到着しました。
10:19 ペトロがなおも幻について考え込んでいると、“霊”がこう言った。「三人の者があなたを探しに来ている。
10:20 立って下に行き、ためらわないで一緒に出発しなさい。わたしがあの者たちをよこしたのだ。」
ここで「霊」と言われるのは、聖霊なる神。
聖霊がペトロに、ためらわないで彼らと一緒に行くようにと促しました。
10:21 ペトロは、その人々のところへ降りて行って、「あなたがたが探しているのは、このわたしです。どうして、ここへ来られたのですか」と言った。
10:22 すると、彼らは言った。「百人隊長のコルネリウスは、正しい人で神を畏れ、すべてのユダヤ人に評判の良い人ですが、あなたを家に招いて話を聞くようにと、聖なる天使からお告げを受けたのです。」

この言葉を聞いて、ペトロは、神から与えられた幻の意味を理解しました。
つまり、異邦人、外国人である百人隊長の招きに応じるように。彼の所へ行って、キリストの福音を語るように、ということが、幻の意味であると理解したのです。
それを理解したペトロは、躊躇することなく、イタリア人の百人隊長を尋ねることにしました。
神の心が分ったので、ペトロはすぐに行動したのです。

ここでペトロに示された神の心、神の意志は、キリストの福音はユダヤ人のためだけでなく、全ての人への救いのメッセージなのだ、というものでした。
神はそのことを、ペトロとエルサレム教会にはっきりと示されたのです。
ペトロはこの時、イエスが天にお帰りになる前に告げられた言葉を思い出したはずです。
使 1:8 「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」

今日の箇所だけでなく、使徒言行録を学んでいると、初代教会の時代、キリスト教の始まりの頃は、神が夢や幻を用いて、ご自身の意志をお示しになる。聖霊が語る。などなど、今の時代より直接的な神の働きがたくさん記されています。
聖書がきちんとまとめられていない時代でしたから、神はそのように直接的にご自身の意志、心を人々に示されたのです。

では、今はどうでしょうか?夢や幻で神の意志、神の心、神のみ旨が私たちに示されるということがあるのでしょうか。
今も聖霊の働きはありますし、神は生きて働かれますので、そういうことが絶対にないとは断言できません。神はいろんなことを通して、いろんな形で、いろんな人を用いて、私たちにご自身の心、意思を示されます。
ですが今の時、初代教会の時代と大きく異なる一つのことがあります。
それは、神の言葉としての聖書が私たちの手もとにあるということです。
ですから、今、私たちは、基本的には、聖書を通して、聖霊の働きによって、神の心、神の意志、神のみ旨を知るのです。
①二テモテ3:16-17
3:16 聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。
3:17 こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。

私たちは聖書から神の心を知り、神に従って生きる道を知ることができるということです。
ですがこれは、聖書を知らなければ、学ばなければ、神の心を知り、神に従って生きることはできない、ということでもあります。ですから、聖書を読み、学び続けることがとても大切なのです。
礼拝で語られるみ言葉の解き明かし、説教を聞き続けることで、私たちは聖書を学び続けます。それは、神の言葉を聞き続ける、ということです。

実はここ何年か、私は個人的に毎年聖書を通読してきました。
そして昨年は、聖書通読に『聴くドラマ聖書』を使いました。ですから正確には、聖書を始めから終わりまで聴いたのです。
「聴くドラマ聖書」は、パソコンやスマートフォンにダウンロードして聞くことができます。活字を読むのが大変な方にはお勧めです。(ダウンロードは無料。聴くのに通信料がかかるのでWi-Fi環境が必要。)
年の初めですから、ぜひ皆様も 決心して聖書の通読に挑戦してみてください。
毎日の事なので、続けるには忍耐と努力が求められます。ですが、時間を決めて、その時間を神さまにお捧げするという気持ちで続けてください。
新しい年、それぞれが神の恵みの中に留まり続けるために、神と共に生きていくために、神の言葉を求める歩みを続けましょう。そうすることで、皆様の信仰が整えられ、必ず歩みが祝福されます!!

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