2026年05月24日「違いは全体の益のため」

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一コリント12章1-11節
12:1 兄弟たち、霊的な賜物については、次のことはぜひ知っておいてほしい。
12:2 あなたがたがまだ異教徒だったころ、誘われるままに、ものの言えない偶像のもとに連れて行かれたことを覚えているでしょう。
12:3 ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。
12:4 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。
12:5 務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。
12:6 働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。
12:7 一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。
12:8 ある人には“霊”によって知恵の言葉、ある人には同じ“霊”によって知識の言葉が与えられ、
12:9 ある人にはその同じ“霊”によって信仰、ある人にはこの唯一の“霊”によって病気をいやす力、
12:10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。
12:11 これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』
コリントの信徒への手紙一 12章1節~11節

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2026年5月24日 <説教要約>ⅠコリンⅠ12章1-11節 「違いは全体の益のため」 

本日は、ペンテコステ、聖霊降臨日を覚える礼拝ですので、「聖霊の働き」についてご一緒に学びましょう。
イエス様は復活の40日後に昇天されました。そしてその10日後に約束通り、聖霊が降りました。
その時の様子は、使徒言行録2:1‐4に記されています。このときの「聖霊降臨」は、その場にいた人々みんなにわかるような形で、五感でも感じることができる仕方で起こりました。
これからは聖霊の時代だ! ということをはっきり、象徴的にあらわす出来事でした。
ですが、「聖霊が降る」のはこのときだけでなく、この後にも様々な形で起こりました。
そして今も、聖霊の時代であり、いろんな形で聖霊が降り、聖霊の働きがあります。

弟子たちは、このようにして聖霊が与えられたことで、福音宣教に向かう勇気、力、知恵が与えられました。
この後ユダヤ教からの迫害や様々な困難がありましたが、弟子たちは教会を作り、また各地へと福音宣教に押し出されて行きました。このようにして聖霊が降ったことは、イエス様が確かにメシア・キリストであることの証拠でもあります。
聖霊降臨後のペトロの説教では、洗礼の勧めとともに、聖霊が与えられることが教えられています。
使徒2:38「すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」
ペンテコステのときのように派手ではありませんが、洗礼を通して聖霊が与えられるということがわかります。
現代の私たちが洗礼を受ける際にも、同じことが起こっています。
「キリストを主と信じること~洗礼を受けること~聖霊が与えられること」この順番は微妙ですが、この一連のことが「聖霊の働き」です。聖霊の働きは、目で見ることはできませんが、後付けで、振り返って考えるときに、聖霊の働きを理解することができます。
聖霊が働いた結果、生じた変化が使徒言行録2:41‐42に記されています。聖霊に心動かされた多くの人が、洗礼を受け、信仰の仲間に加えられたのです。この人々が世界で最初のキリスト教会、エルサレム教会を形成したのです。教会を建てる働きは、聖霊の働きであることがよくわかります。

今の時代は、聖霊が降っても、聖霊が働いても、ペンテコステのときのような「しるし」はありません。
私たちが洗礼を受けて、聖霊が降ったかどうかわからないという方がほとんどでしょう。聖霊の働きは、聖霊が働いた結果を見ることで、確認できます。
今も教会に集う人が与えられ、イエス・キリストを信じて罪の赦しを望む人、洗礼者がおこされていること。
教会が存続していること。日曜日には各地の教会で礼拝がささげられ、福音が語られていること。
福音宣教の働きに召される人、牧師が起こされていること。教会の働きに仕える役員、礼拝の働きに奉仕する奏楽者、各会の役員、そのほか様々な奉仕者が与えられていること。これらすべては、聖霊が働いている証拠です。
教会の福音宣教の働きを支え、教会に人を集め、教会に加え、教会が存続しているのであれば、そこに聖霊の働きがあるのです。
あるいは、聖霊が信仰者を用いて、福音宣教を進めているのです。

さらに、聖霊の具体的な働きについて、聖書から確認しましょう。
①信仰を与える働き
一コリント 12:3 ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。
聖霊が人の心に働いて、その人は聖書の言葉を理解し、信じて受け入れるようになります。
そのようにして悔い改めと信仰が与えられます。
「聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えない」は、聖霊が働くことで初めて、イエス・キリストを信じるようにされるのだ、ということ。聖霊が働かなければ決して信仰は起こらない、ということです。  
ウェストミンスター小教理問答の問29、問30を確認してください。
問29 わたしたちはどのようにして、キリストによって買い取られた贖(あがな)いにあずかる者とされるのですか。
答 わたしたちは、キリストによって買い取られた贖いが、かれの聖霊により、わたしたちに有効に適用されることによって、それにあずかる者とされます。
ここでは、聖霊を「かれの聖霊」と言い換えています。聖霊はキリストの霊でもあるのです。
問30 御霊は、キリストによって買い取られた贖いを、どのようにしてわたしたちに適用されるのですか
答 御霊は、わたしたちの内に信仰を生じさせ、それによってわたしたちを有効召命においてキリストに結びつけることにより、キリストによって買い取られた贖いをわたしたちに適用されます。
そして、聖霊が、私たちの内に信仰を起こし、私たちをキリストに結びつけてくれるので、私たちは罪赦され、又キリストの命である復活の命、永遠の命にあずかることができる、ということでもあります。

しかし、聖霊は信仰へと導くだけでは終わりません。信仰へと導いた後も、様々な形で信者の歩みを支えます。
②聖霊が私たちの内に住み、神との関係を保たせる
ローマ8:9 神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは、肉ではなく霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。
③聖霊が祈りを助け、取り成す 
ローマ8:26「同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。」
④聖化
ガラテヤ5:22-25
5:22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、
5:23 柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。
5:24 キリスト・イエスのものとなった人たちは、肉を欲情や欲望もろとも十字架につけてしまったのです。
5:25 わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。
⑤賜物を与える Ⅰコリント12:4 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。

最後に、聖霊が私たちに豊かな賜物を与える目的を確認したいと思います。
Ⅰコリント12章4-7
12:4 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。
12:5 務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。
12:6 働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。
12:7 一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。

働きによって、必要な賜物が違います。また、一人の人で全体の働きをカバーできるわけでもありません。
ですが、一人一人に異なる賜物が与えられているので、協力すれば働き全体がカバーで来ることになります。
ひとりの賜物は教会全体の益のため、そして教会の働きは一人一人の救いのため。さらに教会の働きは神の国のためです。
聖霊が与えてくれる賜物に関しては、12章11節が結論です。
12:11 これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。
聖霊が一人一人に与える賜物には、違いがありますが、目的は、全体の益のため、神の国の完成のためです。
ですから互いの賜物を比較して、悲しむ必要はないし、ましてや劣等感を持つ必要などありません。
全体の益のために、互いの違いをどう生かしていったらいいのかを考えること。それが健全で、神の御心、目的に適った方向性です。

また、聖霊は一人一人の信仰の完成のためにも働いてくださいます。
ヨハネによる福音書14章16-18aに記されているイエス様の約束にも、おおいに励まされます。
14:16 わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。
14:17 この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。
14:18 わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。

聖霊の働きを求める祈りを厚くしましょう。

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