2023年07月23日「最も大切な質問」
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使徒言行録 8章26節~40節
聖書の言葉
さて、主の天使はフィリポに、「ここをたって南に向かい、エルサレムからガザへ下る道に行け」と言った。そこは寂しい道である。
フィリポはすぐ出かけて行った。折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、エルサレムに礼拝に来て、帰る途中であった。彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。すると、“霊”がフィリポに、「追いかけて、あの馬車と一緒に行け」と言った。フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、「読んでいることがお分かりになりますか」と言った。宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。彼が朗読していた聖書の個所はこれである。「彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。毛を刈る者の前で黙している小羊のように、/口を開かない。卑しめられて、その裁きも行われなかった。だれが、その子孫について語れるだろう。彼の命は地上から取り去られるからだ。」
宦官はフィリポに言った。「どうぞ教えてください。預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか。自分についてですか。だれかほかの人についてですか。」そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。
道を進んで行くうちに、彼らは水のある所に来た。宦官は言った。「ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」
そして、車を止めさせた。フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、フィリポは宦官に洗礼を授けた。彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、喜びにあふれて旅を続けた。
フィリポはアゾトに姿を現した。そして、すべての町を巡りながら福音を告げ知らせ、カイサリアまで行った。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』
使徒言行録 8章26節~40節
メッセージ
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説教のアウトライン
趣旨:イエスが生まれる前に書かれた旧約聖書には救い主の業を語る驚くべき予言があります。今回はこれを発見するエチオピア人の改心の箇所を読み、伝道者であり、イエス様の弟子だったフィリポの活躍について考えます。私たちも最も大切で知るべきことが何であるか確認しましょう。
中心的主張点: 聖書は全体 主イエスによる救いを語り、信じて従うように呼びかけている。
序説: イエス様の弟子フィリポの殉教の現場を訪れて、新たにこの人の活躍に関心が湧いた。
1、フィリポはどういう人物だったのかを聖書から確認しよう。
イ、イエス様との出会い:ヨハネ伝1:43−44(洗礼者ヨハネの弟子?)
ロ、友人にイエス様に会って従うように呼びかけて誘導する:ヨハネ伝1:45−46
ハ、五つのパンで5千人に食事を与える奇跡の時に信仰が試される:ヨハネ伝6:5−7
二、ギリシヤ人との対話、仲介:ヨハネ伝12:20−22(フィリポの後の伝道の前兆?)
ホ、主イエスが父なる神と一つであることを諭す:ヨハネ伝14:5−9
ヘ、7人の執事の一人として選ばれる:使徒6:5
ト、ユダヤ人以外の方々に福音を伝える「伝道者」:使徒8:4−13
チ、エチオピア人の宦官に福音を教え、洗礼を授ける:使徒8:26−40
リ、セサリヤに住んで、家族で伝道に励んでいる:使徒21:8−9
ヌ、イエス様の弟子フィリポと7人の一人が同一人物なのかについて、議論がある。
ル、とうとう小アジアのヒエラポリス市に住み、伝道活動のゆえに 殉教者となる。
2、 本日の箇所の特徴:違邦人への伝道がスタートする。
イ、ユダヤ人以外の伝道が多いに前進する(フィリポの得意?)。
ロ、主の導きと「偶然」:主の摂理と救いの恵み、聖霊の導きがともに働く。
ハ、4つの質問の中身を確認して、「伝道論」を推定することができる。
二、フィリポの伝道の特徴:聖書の目的に沿って、「イエスが救い主である」と論証。
3、イザヤ書が提供してくれる救い主の様子、救いの成り立ち、信仰への招き
イ、エチオピア人の最も大切な質問:「イザヤ書が語る救い主とは誰か?」
ロ、聖書のことばは救いに導く力がある。
ハ、イエス様の「聖書塾」で学ぼう!
二、信じる者が救われ、洗礼を受け、弟子となっていく。
決論:聖書は全体 主イエスによる救いを語り、信じて従うように呼びかけている。あなたが洗礼を受けるのに、何かの妨げがあるだろうか?