2022年03月27日「鎖を破る福音」

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フィリピ1章12-18節
弟たち、わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知ってほしい。
つまり、わたしが監禁されているのはキリストのためであると、兵営全体、その他のすべての人々に知れ渡り、主に結ばれた兄弟たちの中で多くの者が、わたしの捕らわれているのを見て確信を得、恐れることなくますます勇敢に、御言葉を語るようになったのです。
キリストを宣べ伝えるのに、ねたみと争いの念にかられてする者もいれば、善意でする者もいます。一方は、わたしが福音を弁明するために捕らわれているのを知って、愛の動機からそうするのですが、他方は、自分の利益を求めて、獄中のわたしをいっそう苦しめようという不純な動機からキリストを告げ知らせているのです。
だが、それがなんであろう。口実であれ、真実であれ、とにかく、キリストが告げ知らされているのですから、わたしはそれを喜んでいます。これからも喜びます。

テモテⅡ2章8-10節
イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。
だから、わたしは、選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます。彼らもキリスト・イエスによる救いを永遠の栄光と共に得るためです。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』
フィリピの信徒への手紙 1章12節~18節

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説教のアウトライン


参照:ハイデルベルク信仰問答問 Q. & A. 54-55、65、123
中心的主張点: 主イエスの民は、いろいろな困難や迫害があっても、神様の救いのみ言葉(福音)によってこれらに対処して、神の御国を来たらせ続ける。

序説: 「御国が来ますように」と、祈る必要がない時があった。
1、神様の支配を妨げることが絶えないが、主権者の救いの計画が成り立つ。
 イ、エデンの園で悪が伝染病のように流行り始める。
 ロ、被造物が無に服するようになり、悪がふくらんで行く。
 ハ、あらゆる痛み、苦しみ、死でさえ、神に背くことに由来する。
 二、しかし、神様が救いの計画を予め立てておられ、救いの約束を繰り返して語る。
 ホ、救いがもたらす究極的な目標がある。
2、主の民は歴史にわたって味わって来た困難がいろいろある。
 イ、終わりの時が来るまで、主の民は御国を待ち望む。
 ロ、御国に反する物事がいろいろ現れる。
 ハ、日本においても、根強い抵抗、異教、異端、不健全な思想、迫害がある。
 二、神様はその中でご自身の民を支え、守り、導き続ける。
3、使徒パウロの例から学ぼう。
 イ、自身はパリサイ派に属し、イエス様とその弟子たちを激しく迫害する者だった。
 ロ、神様はその殺意を用いて、イエス様の贖罪の生け贄となるように救いの業を実現する。
 ハ、その後、パウロが迫害を受ける側に移って、投獄の中から福音宣教を継続する。
 二、神様のみ言葉の力をなくすことがありえない。福音には鎖を破る力がある。
 ホ、「殉教者の血は教会の(生み出す、育てる)種である。」
4、大震災やパンデミックを味わっても、御国が前進する。
 イ、これらの現象は御国の前進にどんな影響を及ぼしてきているか。
 ロ、困難や苦しみの中で、犠牲を払って戦い続けることによって豊かな実りが現にある。
 ハ、一切の権能を授かっておられる主が共におられるならば...
 二、新しい現実に新しい対策。ただいま経験している主の不思議な備えがある。

決論:主がご自身の民を集め続け、世の終わりまで御国を実現する計画に変わりがない。その救いのみ言葉の力があり、一切の反対を乗り越える。今こそが決意を新たにして、福音の前進に献身する時である。思い切って励み続けよう。 

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