人類は一種類しかいません。
しかし実は、今に至るまでに20種類くらいの人類がいたそうです。
ただ、私たち以外の人類は、すべて滅んでしまったのです。
どうして私たちだけが生き残ったのでしょうか。
頭がいいからではありません。
脳の大きさだったら、私たちよりもネアンデルタール人の方が大きいのです。
力も、ネアンデルタール人の方が強いのです。
というより、私たちは力が弱いのです。
筋肉を弱くする遺伝子が私たちには働いているのだそうです。
それなのに、どうして私たちだけが生き残ったのでしょうか。
私たちは、見たことがないものでも、信じることができます。
私たち以外の人類は、見たものしか信じることができませんでした。
そうするとどうなるでしょうか。
共同体の大きさが、最大でも150人くらいに限られてしまうのです。
見たことがない人の存在は信じることができないからです。
しかし、私たちの共同体はどうでしょうか。
日本の国の人口は1億人を超えています。
私たちは、それくらいの数で、一つの国を作っているのです。
会ったことのない人の方が多いにもかかわらず、です。
世界の人口はおよそ80億人です。
80億人で、一つの世界を作っているのです。
行ったことのない国の方が多いにもかかわらず、です。
目に見えないものを信じることこそ、私たちにしかできないことなのです。
復活したキリストは弟子たちに言いました。
「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである」。
今の時代を生きる人は、誰も、キリストを見たことはありません。
しかし、80億人の三分の一の人々がキリストを信じています。
見ないで信じることこそ、人間らしいことなのです。