主の1回目の弁論③ 2024年12月11日(水曜 聖書と祈りの会)
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主の1回目の弁論③
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- 村田寿和 牧師
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ヨブ記 38章28節~38節
聖書の言葉
38:28 雨に父親があるだろうか。/誰が露の滴を生んだのか。
38:29 誰の胎から氷は出たのか。/天の霜は誰が生んだのか。
38:30 水は石のように固まり/深淵の面は凍りつく。
38:31 あなたはプレアデスを鎖でつなぎ/オリオンの綱を解くことができるか。
38:32 銀河をふさわしい時に引き出し/大熊をその子熊と共に導くことができるか。
38:33 あなたは天の掟を知り/その法則を地に据えることができるか。
38:34 雨雲にあなたの声を届かせ/洪水にあなたを覆わせることができるか。
38:35 あなたが送り出せば/稲妻は出て行き/「我々はここにいる」とあなたに言うだろうか。
38:36 誰が鴇に知恵を授け/誰が雄鶏に分別を与えたのか。
38:37 誰が知恵によって雲を数え/誰が天の水袋を傾けるのか
38:38 塵が注ぎ合わされて形をなし/土くれが塊となったときに。ヨブ記 38章28節~38節
メッセージ
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第38章には、「主の答え」が記されています。主は、ヨブと共におられる神として、ヨブの言葉に耳を傾けてくださっていました。その主に対して、ヨブは、第31章35節から37節でこう言いました。「ああ、私の言葉を聞いてくれる者が/いればよいのだが。ここに私の署名がある。全能者よ、私に答えてほしい。私を訴える者が書いた告訴状があればよいのだが。それをしかと肩に担い/私の冠として結び付けよう。私の歩みの数を彼に告げ/君主のように彼に近づこう」。このヨブの言葉を受けて、第38章2節と3節で、主はこう言われます。「知識もないまま言葉を重ね/主の計画を暗くするこの者は誰か。あなたは勇者らしく腰に帯を締めよ。あなたに尋ねる、私に答えてみよ」。主は、ご自分の御業について尋ねることによって、ヨブが主を訴えることが、いかに高慢なことであるかを悟らせようとするのです。先程は、第38章全体を輪読しましたが、今朝は、28節から38節より、御言葉の恵みにあずかりたいと願います。
28節から30節までをお読みします。
雨に父親があるだろうか。誰が露の滴を生んだのか。誰の胎から氷は出たのか。天の霜は誰が生んだのか。水は石のように固まり/深淵の面は凍りつく。
主は、ヨブに、創造の御業について尋ねます。主は、神話的な言い回しを用いて、「雨に父親があるだろうか。誰が露の滴を生んだのか。誰の胎から氷は出たのか。天の霜は誰が生んだのか」と問います。このようなことは、被造物であるヨブがあずかり知らないことであります。それはただ、創造主である主が知っておられることであり、主が降らせ、生じさせてくださるのです。
31節と32節をお読みします。
あなたはプレアデスを鎖でつなぎ/オリオンの綱を解くことができるか。銀河をふさわしい時に引き出し/大熊をその子熊と共に導くことができるか。
ここでは、夜空の星々とその星々からなる星座のことが言われています。プレアデスは牡牛座の散開星団で、日本では「すばる」の名で知られています。夜空の星々は季節ごとに違いますが、それは、主がその星々を引き出しておられるからであるのです。聖書は、古代オリエントの世界像で記されており、詩的な言葉で言い表しているのです。「大熊」と「子熊」とは星座のことです。ヨブが、夜空に大熊と子熊を導き出すことなどできません。そのことは、ヨブが語っていたことでもあります。第9章9節と10節で、ヨブはこう言っていました。「神は大熊座とオリオン座、プレアデス/そして南の星座を造られた。この方は偉大なことをなさり、究め難く/その驚くべき業は数えきれない」。このように、ヨブも、星座を造られた主の偉大な御業について語っていたのです。
33節から38節までをお読みします。
あなたは天の掟を知り/その法則を地に据えることができるか。雨雲にあなたの声を届かせ/洪水にあなたを覆わせることができるか。あなたが送り出せば/稲妻は出て行き/「我々はここにいる」とあなたに言うだろうか。誰が鴇に知恵を与えたのか。誰が雄鶏に分別を与えたのか。誰が知恵によって雲を数え/誰が天の水袋を傾けるのか/塵が注ぎ合わされて形をなし/土くれが塊となったときに。
「天の掟」とは、主が太陽や月や星々に与えられた掟のことで、天体の運動の規則性のことを言っているようです。「その法則」とは、気象現象の法則性のことであるようです。主は、古代オリエントの世界像に基づいて、詩的な言葉で語っていますが、そこにはある法則性があるのです。主はヨブに、「雨雲にあなたの声を届かせ/洪水にあなたを覆わせることができるか。あなたが送り出せば/稲妻は出て行き/『我々はここにいる』とあなたに言うだろうか」と尋ねますが、答えはもちろん、「できません」し、「言いません」。ヨブだけではなく、被造物である人間は、天気を自由に操ることはできないのです。人間にできることは、天気を予測することだけです。
36節に、「誰が鴇に知恵を授け」とあります。鴇は、エジプトでは聖なる鳥と考えられており、ナイル川が氾濫すると、鳴き声でそのことを知らせるので、知恵ある鳥と思われていました。また、「誰が雄鶏に分別を与えたのか」とあります。雄鶏は、夜明けの時を告げるので、分別があると思われていました。鴇に知恵を授け、雄鶏に分別を与えたのは誰でしょうか。それは、ヨブではなく、創造主である神であるのです。
37節に、「誰が知恵によって雲を数え/誰が天の水袋を傾けるのか」とあります。「天の水袋」とは「雲」のことです。雲から雨が降りますので、雲は「天の水袋」と呼ばれているのです。主は、乾いた大地に雨を降らせ、土くれを塊とされるのです。
今朝のお話の原稿をパソコンで打ち出しながら、プレアデスの画像を検索したり、大熊座や子熊座の動画を視聴しました。また、鴇の画像を見て、どのような鳥かを確認しました。そのようなことを、皆さんと一緒にすることはできませんが、それぞれに時間のあるときに、調べてみたらよいと思います。まことに、創造主である神は偉大なことをなさり、究め難く、その驚くべき業は数えきれないことが分かります。そのような御方が、イエス・キリストにあって、私たちの父であるとは、何と光栄なことかと思います。まさしく、アメージング・グレース、驚くべき恵みであります。