問97.主の晩餐をふさわしく受けるには、何が求…

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Q.97

問い
主の晩餐をふさわしく受けるには、何が求められていますか。
答え
主の晩餐にふさわしく参加したい人には、次の事が求められています。すなわち、主の御体をわきまえる自分の知識・キリストを糧とする自分の信仰・自分の悔い改めと愛と新しい服従について、自己吟味することです。それは、ふさわしくないままで来て、その飲み食いによって自分にさばきを招くといけないからです。

解説

 私たちは、問96で、天におられるイエス・キリストが聖霊において主の晩餐のパンとぶどう酒に臨在してくださることを学びました。私たちは身体的、肉的な仕方ではなく信仰によって、キリストの体と血にあずかるのです。それゆえ、私たちは、主の晩餐を受けるためにふさわしい備えをすることが求められます。

 問97は、主の晩餐をふさわしく受ける備えとして、次のように告白しています。「主の晩餐にふさわしく参加したい人には、次のことが求められています。すなわち、主の御体をわきまえる自分の知識・キリストを糧とする自分の信仰・自分の悔い改めと愛と新しい服従について、自己吟味することです。それは、ふさわしくないままで来て、その飲み食いによって自分に裁きを招くといけないからです」。ここで求められている備えは、一言で言えば、自己吟味です。自分をよく確かめることが、主の晩餐を受けるにあたって求められています。では、自分の何をよく確かめればよいのでしょうか。

 第一に、「主の御体をわきまえる自分の知識」についてです。主の晩餐において受けるパンが自分の罪のために裂かれたキリストの体であり、ぶどう酒が自分の罪のために流されたキリストの血であるという知識です。自分はそのことをわきまえて主の晩餐にあずかろうとしているかを確かめるのです。

 第二に、「キリストを糧とする自分の信仰」についてです。自分はキリストのみに依り頼んで生きているかを確かめるのです。

 第三に、「自分の悔い改めと愛と新しい服従」についてです。キリストの死を指し示す主の晩餐を受けるにあたって、自分は罪を悔い改めているか、自分はキリストを愛しているか、そして、キリストに従って生きようとしているかを確かめるのです。

 以上のような自己吟味をもって、主の晩餐にあずかるとき、私たちはキリストの体と血を、キリストのあらゆる祝福もろとも分け与えられて、霊的に養われ、恵みのうちに成長させていただけるのです。

従って、ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。だれでも、自分をよく確かめたうえで、そのパンを食べ、その杯から飲むべきです。主の体のことをわきまえずに飲み食いする者は、自分自身に対する裁きを飲み食いしているのです。コリントの信徒への手紙一 11章27節~29節
村田寿和 牧師