Q.57
- 問い
- 第四戒は、どれですか。
- 答え
- 第四戒はこれです。「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた」。
解説
安息日を心に留め、これを聖別せよ。六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。出エジプト記 20章8節~11節
- 村田寿和 牧師
問57と問58は、まとめて解説します。
第四戒は「安息日を覚えて、これを聖とせよ」です。神様は、イスラエルに「六日の間働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるからなんのわざをもしてはならない」と言われました。それは、主である神様が「六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたから」でした。
創世記2章1節から3節に、次のように記されています。「天地万物は完成された。第七の日に、神は御自分の仕事を完成され、第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。この日に神はすべての創造の仕事を離れ、安息なさったので、第七の日を神は祝福し、聖別された」。
六つの日に渡って天地万物を造られた神様は、七日の日に仕事を離れて安息なされました。それゆえ、神様の民であるイスラエルにも、六日の間働くこと、七日目は休むことが命じられたのです。
しかし、イスラエルの民は、一日中、横になっていたわけではありません。イスラエルの民は、神様が自分たちをエジプトの奴隷状態から解放してくださったことを覚えて礼拝をささげたのです(レビ23:3、申命5:15参照)。そのようにして、イスラエルの民は、安息日を聖なる日としたのです。「聖とする」とは「神様のものとする」ということです。イスラエルの民は、安息日に神様を礼拝することによって、その日を神様の日、聖なる日としたのです。そのようにして、イスラエルの民は神様の祝福にあずかったのです。
私たちは十戒を順番に学んできましたが、第一戒は礼拝の対象についての教えであり、第二戒は礼拝の形式についての教えであり、第三戒は礼拝の姿勢についての教えであり、第四戒は礼拝の時についての教えであるのです。