Q.51
- 問い
- 第二戒では、何が禁じられていますか。
- 答え
- 第二戒が禁じている事は、像による神礼拝、または神の御言葉に指定されていないあらゆる他の方法による神礼拝です。
あなたたちは自らよく注意しなさい。主がホレブで火の中から語られた日、あなたたちは何の形も見なかった。堕落して、自分のためにいかなる形の像も造ってはならない。男や女の形も、地上のいかなる獣の形も、空を飛ぶ翼のあるいかなる鳥の形も、地上を這ういかなる動物の形も、地下の海に住むいかなる魚の形も。また目を上げて天を仰ぎ、太陽、月、星といった天の万象を見て、これらに惑わされ、ひれ伏し仕えてはならない。それらは、あなたの神、主が天の下にいるすべての民に分け与えられたものである。申命記 4章15節~19節
問51と問52は、まとめて解説します。
問49で告白しましたように、第二戒は「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水の中にあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない」であります。
この第二戒が禁じていることを問51は次のように告白しています。「第二戒が禁じている事は、像による神礼拝、または神の御言葉に指定されていないあらゆる他の方法による神礼拝です」。古代の世界において、人々は像を用いて、神々を礼拝しておりました。しかし、唯一の生けるまことの神様は、像による神礼拝を厳しく禁じられました。
なぜなら、神様は、目に見ることのできない霊であり、すべてのものを造られた創造主であられるからです。目に見えない創造主である神様を、目に見える被造物によって表すことは不可能であります。不可能なばかりか、神様を侮辱することになるのです。また、神様は、「神の御言葉に指定されていないあらゆる他の方法による神礼拝」を禁じられました。たとえば、カナンの土地において、人々は息子や娘さえ火に投じて神々にささげておりました。しかし、神様はそのような礼拝を厳しく禁じられたのです。
問52は、第二戒に加えられている理由について、次のように告白しています。「第二戒に加えられている理由は、神が私たちに君臨する主権者であられること、神が私たちの所有者であられること、神が御自身への礼拝に熱心をもっておられることです」。
「第二戒に加えられている理由」とは、「あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものには、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう」です。
神様は、ここで御自分を「ねたむ神である」と言われています。神様は、私たちに君臨する主権者として、また私たちの所有者として、御自身への礼拝に熱心を持っておられるのです。それゆえ、神様は、御自分を憎むことを威嚇される一方で、御自分の戒めを守るものには、千代に至る恵みを約束しておられるのです。この恵みにあずかるようにと、神様は私たちを招いておられるのです。