Q.49
- 問い
- 第二戒は、どれですか。
- 答え
- 第二戒はこれです。「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものには、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう」。
解説
あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。わたしは熱情の神である。わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える。出エジプト記 20章4節~6節
- 村田寿和 牧師
問49と問50は、まとめて解説します。
問49にあるように、第二戒は「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない」です。古代において、人々は像を用いて、神々を礼拝していました。しかし、イスラエルの人々を奴隷の家から導き出された唯一の生けるまことの神様は、像を用いて御自分を礼拝することを厳しく禁じられるのです。なぜなら、神様は見ることのできない霊であられ、すべてのものを造られたお方であるからです。そのようなお方を、刻んだ像によって表すことは、不可能なことであり、侮辱することであるのです。
問50は、第二戒が求めていることを次のように告白しています。「第二戒が求めている事は、神が御言葉のうちに指定されたとおりの宗教的礼拝と規定のすべてを受け入れ、実行し、純正完全に保つことです」。第一戒が私たちに求めていることは「神を唯一のまことの神また私たちの神として知り、認めること、またそれにふさわしく神を礼拝し、神の栄光をあらわすこと」でした。しかし、私たちは自分勝手に神様を礼拝してよいわけではありません。私たちは、神様が御言葉のうちに指定されたとおりに礼拝をささげねばならないのです。
ウェストミンスター大教理問答の問108は、神様が御言葉のうちに指定された宗教的礼拝と規定について次のように告白しています。「特に、キリストのみ名による祈りと感謝。み言葉の朗読、説教、傾聴。礼典の執行と受領。教会政治と戒規。教職とその維持。宗教的断食。神のみ名による誓約。神への誓願」。このように、神様は、御言葉によって私たちがどのように礼拝すればよいのか、またどのように教会を運営していけばよいのかを定めておられます。その神様の定めに従って、礼拝をささげ、教会を運営していくことが私たちに求められているのです。