問47.第一戒では、何が禁じられていますか。

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Q.47

問い
第一戒では、何が禁じられていますか。
答え
第一戒が禁じている事は、まことの神を否定するか、神また私たちの神として礼拝せず栄光をあらわさないこと、神だけにふさわしい礼拝と栄光を他の何ものにでもささげることです。

解説

 問47と問48は、まとめて解説します。

 第一戒は「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」ですが、問47は「第一戒が禁じている事は、まことの神を否定するか、神また私たちの神として礼拝せず栄光をあらわさないこと、神だけにふさわしい礼拝と栄光を他の何ものにでもささげることです」と告白しています。

 ここでは、大きく三つの事が禁じられています。それは、①まことの神を否定する無神論、②神また私たちの神として礼拝せず栄光をあらわさない不敬虔、③神だけにふさわしい礼拝と栄光を他の何ものにでもささげる偶像崇拝の三つです。無神論、不敬虔、偶像崇拝、この三つを第一戒は禁じているのです。

 偶像崇拝とは、手で作った像を拝むということにとどまりません。「高慢は偶像崇拝に等しい」(サムエル記上15:23)、「貪欲は偶像礼拝に他ならない」(コロサイ3:5)とあるように、私たちが自分自身を、さらには自分の欲望を第一として歩むとき、それは自分自身を、また自分の欲望を偶像として拝んでいるのです。また、相対的なものを絶対化して歩むとき、私たちは偶像崇拝の罪を犯すことになるのです。

 この偶像崇拝の罪を、神様は特に嫌われます。問48は、次のように告白しています。「第一戒の『わたしのほか(面前)に』という言葉が私たちに教える事は、万事を見ておられる神が、他のどんな神を持つ罪にも注目し、これを大いにきらわれる、ということです」。

 神様は、どこにでもおられるお方であり、人の心をご覧になるお方であります。私たちは、いつも神様の御前に生かされているのです。その神様が特に注目する罪が、他のどんな神をも持つ罪、すなわち偶像崇拝であるのです。偶像崇拝は霊的な姦淫に例えられますが、自分の配偶者が、自分の目の前で、他の異性と関係を持っていたら、私たちはどのような気持ちになるでしょうか。そのようなことを心に留めつつ、私たちは天地を造られた神様、イエス・キリストの父なる神様だけを、私たちの神様として知り、礼拝をささげ、栄光をあらわしていきたいと願います。

神を知らぬ者は心に言う/「神などない」と。人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない。詩編 14章1節
村田寿和 牧師