問38.信者は、復活の時、キリストからどんな祝…

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Q.38

問い
信者は、復活の時、キリストからどんな祝福を受けますか。
答え
信者は、復活の時、栄光あるものによみがえらせられて、審判の日に、公に受けいれられ無罪と宣告され、永遠に、全く神を喜ぶことにおいて完全に祝福された状態にされます。

解説

 小教理は、信仰篇と義務篇の二つからなっています(問3参照)。問38は、信仰篇の最後の問答となります。

 小教理は、問37で「信者が、死の時に、キリストから受ける祝福」について告白しました。

 続く問38は「信者が、復活の時、キリストから受ける祝福」について告白しています。「信者は、復活の時、栄光あるものによみがえらせられて、審判の日に、公に受けいれられ無罪と宣告され、永遠に、全く神の喜ぶことにおいて完全に祝福された状態にされます」。

 「復活の時」とは、イエス・キリストが栄光の主として再び来られる再臨の時です。イエス・キリストが再び来られる時、イエス・キリストを信じる者たちは、栄光あるものによみがえらせられるのです。私たちも、イエス・キリストと同じ栄光の体で復活させられるのです。証拠聖句であるコリントの信徒への手紙一15章43節にあるように「蒔かれるときは卑しいものでも、輝かしいものに復活し、蒔かれるときには弱いものでも、力強いものに復活するのです」。私たちは、栄光の御国に住むのにふさわしい栄光の体で復活させられるのです。

 復活させられた信者は、審判の日に、公に受け入れられ無罪と宣告され、永遠に、全く神を喜ぶことにおいて完全に祝福された状態にされます。ここでの審判者は、天と地の一切の権能をゆだねられた人の子であるイエス・キリストであられます。イエス・キリストは、御自分を信じる私たちを公に受け入れてくださり、無罪と宣告してくださいます。私たちは、この地上において、義認・子とされること・聖化の祝福にあずかっていますが、審判の日にそのことが公に宣告されるのです。そのようにして、私たちは、神を喜ぶことにおいて完全に祝福された状態にされるのです。証拠聖句であるヨハネの手紙一3章2節にこう記されています。「愛する者たち、わたしたちは、今既に神の子ですが、自分がどのようになるかは、まだ示されていません。しかし、御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです」。

 小教理は、問1で「人のおもな目的は、神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶことです」と告白しました。問38は、そのことが復活と審判を通して実現すると告白しています。人のおもな目的は、イエス・キリストにあって実現されることを小教理は教えているのです。それゆえ、すべての人がイエス・キリストを信じる者となることを、神様は望んでおられるのです。

愛する者たち、わたしたちは、今既に神の子ですが、自分がどのようになるかは、まだ示されていません。しかし、御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです。ヨハネの手紙一 3章2節
村田寿和 牧師