問37.信者は、死の時、キリストからどんな祝福…

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Q.37

問い
信者は、死の時、キリストからどんな祝福を受けますか。
答え
信者の霊魂は、死の時、全くきよくされ、直ちに栄光にはいります。信者の体は、依然としてキリストに結びつけられたまま、復活まで墓の中で休みます。

解説

問37 信仰者は死のとき、キリストからどのような恩恵を受けますか。

答 信仰者の霊魂は、彼らの死のとき、完全に聖くされ(1)、直ちに栄光に入り(2)、信仰者の体は、なおキリストに結びつけられたまま(3)、復活まで(4)墓の中で休みます(5)。

Q.37. What benefits do believers receive from Christ at death?

A. The souls of believers are at their death made perfect in holiness, and do immediately pass into glory; and their bodies, being still united to Christ, do rest in their graves till the resurrection.

(1)ヘブライ12:23天に登録されている長子たちの大集会、すなわち教会、すべての人の審判者である神、完全な者とされた正しい人たちの霊、

(2)二コリント5:1私たちの地上の住まいである幕屋は壊れても、神から与えられる建物があることを、私たちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住まいです。

二コリント5:6それで、私たちはいつも安心しています。もっとも、この体を住みかとしている間は、主から離れた身であることも知っています。

二コリント5:8それで、私たちは安心していますが、願わくは、この体という住みかから離れて、主のもとに住みたいと思っています。

フィリピ1:23この二つのことの間で、板挟みの状態です。私の切なる願いは、世を去って、キリストと共にいることであり、実は、このほうがはるかに望ましい。

ルカ23:43するとイエスは、「よく言っておくが、あなたは今日私と一緒に楽園にいる」と言われた。

(3)一テサロニケ4:14イエスが死んで復活されたと、私たちは信じています。それならば、神はまた同じように、イエスにあって眠りに就いた人たちを、イエスと共に導き出してくださいます。

(4)ヨブ19:26,27私の皮膚がこのように剥ぎ取られた後/私は肉を離れ、神を仰ぎ見る。この私が仰ぎ見る。ほかならぬ私のこの目で見る。私のはらわたは私の内で焦がれる。

(5)イザヤ57:2平安に入る。正しく歩んできた人々は自分の寝床で安らぐ。

【解説】

 小教理は問32から問36で、有効に召されている人が「この世において」あずかる恩恵について告白しました。

 問37は、信仰者が「死のとき」にキリストから受ける恩恵について告白しています。「信仰者の霊魂は、彼らの死のとき、完全に聖くされ、直ちに栄光に入り、信仰者の体は、なおキリストに結びつけられたまま、復活まで墓の中で休みます」。この告白の前提には「人間は霊魂と体からなる。死とは霊魂と体の分離である」という考え方があります(コヘレト12:7「塵は元の大地に帰り、息はこれを与えた神に帰る」参照)。そのような考え方に基づいて、小教理は、信仰者の霊魂について、また信仰者の体について告白しています。

②信仰者の霊魂については「彼らの死のとき、完全に聖くされ、直ちに栄光に入り」と告白しています。問35で、聖化について解説したときに、聖化は継続的な神の御業(ワーク)であって、この地上で完成することはないと申しました。しかし、死の時、信仰者の霊魂は完全に聖くされ、直ちに栄光に入るのです。このことは、信仰者の死が、罪の刑罰としての死ではなく、罪からの解放としての意味を持つことを教えています。キリストを信じる者は、死によって罪の支配から完全に解放され、完全に聖くされ、直ちに栄光へと入るのです。十字架につけられたイエス・キリストが、御自分を信じた強盗に「よく言っておくが、あなたは今日私と一緒に楽園にいる」と言われたように、信者にとって死は、天国の入口であるのです(ルカ23:43)。

③信仰者の体については「なおキリストに結びつけられたまま、復活まで墓の中で休みます」と告白しています。人間は霊魂と体からなっていると言えますが、霊魂と体は本来一体的な関係にあります(創世2:7参照)。死は霊魂と体の一体的な関係が崩されることですが、復活では霊魂と体の一体的な関係が回復されるのです。しかも、復活のときに、信仰者は、完全に聖くされた、栄光の御国に入るのにふさわしい栄光の体で復活させられるのです。しかし、その復活の時まで、すなわち、イエス・キリストが再び来られる日まで、信仰者の体は、なおキリストに結びつけられたまま、墓の中で休みます。小教理が作成された17世紀のイングランドでは、遺体は土葬されたので、「墓の中で休む」というイメージはピッタリでした。しかし、現代の日本では、遺体は火葬して遺骨を墓に納めます。ですから遺骨もキリストに結びつけられたままであると考えるべきです。その場合、『エゼキエル書』の第37章の「枯れた骨の幻」が私たちにとっての慰めとなるでしょう。

④私たちは今、霊魂と体を持つトータル(全体的)な私として、キリストに結ばれて歩んでいます。霊魂だけがキリストに結ばれているのではありません。霊魂と体からなる私がキリストに結ばれているのです。それゆえ、信仰者の体は、死の時も、なおキリストに結ばれているのです。ですから、私たちは、天に召された信仰者の体をキリストの体を葬るように、丁重に葬らねばならないのです。

【参考】

①ウェストミンスター大教理問答

問84 すべての人は死ぬのですか。

答 罪の支払う報酬は死であると警告されているとおり(1)、すべての人は一度死ぬことが定められています(2)。なぜなら、すべての人は罪を犯したからです(3)。

 (1)ロマ6:23、(2)ヘブ9:27、(3)ロマ5:12

問85 罪の支払う報酬が死であるなら、なぜ義人は、すべての罪をキリストにおいて赦されているのに、死から解放されていないのですか。

答 義人は、終わりの日に死そのものから解放されますが、[この世における]死においてさえ、死の棘と呪いから解放されます(1)。それゆえ、彼らは死にますが、神の愛のゆえに(2)、罪と悲惨から完全に自由にされ(3)、栄光におけるキリストとの一層の交わりができるようにされます。彼らは死の時に、その交わりに入ります(4)。

 (1)Ⅰコリ15:26、56、ヘブ2:15、(2)イザ57:1、2、王下22:20、(3)黙14:13、エフェ5:27、(4)ルカ23:43、フィリ1:23

問86 目に見えない教会の会員が、死後直ちに享受する、キリストとの栄光における交わりとは何ですか。

答 目に見えない教会の会員が、死後直ちに享受する、キリストとの栄光における交わりとは、次のことです。すなわち、彼らの霊魂は、その時完全に聖くされて(1)、最高の天に受け入れられ(2)、そこで光と栄光の内に神の御顔を仰ぎ見て(3)、自らの体の完全な贖いを待ちます(4)。その体は、死においてもキリストに結びつけられたまま(5)、終わりの日に再び彼らの霊魂に結合されるまで(6)、寝床にあるように墓の中で休みます(7)。これに対して、邪悪な者たちの霊魂は、死の時地獄に投げ込まれ、そこで苦しみと全くの暗闇の中にとどまり、彼らの体は、大いなる日の復活と審判まで、牢獄にあるように、その墓の中に留め置かれます(8)。

  (1)ヘブ12:23、(2)Ⅱコリ5:1、6、8、フィリ1:23、さらに使3:21とエフェ4:10も参照、(3)Ⅰヨハ3:2、Ⅰコリ13:12、(4)ロマ8:23、詩16:9、(5)Ⅰテサ4:14、(6)ヨブ19:26、27、(7)イザ57:2、(8)ルカ16:23、24、使1:25、ユダ6、7

②ウェストミンスター信仰告白 

 第32章 「人間の死後の状態と死者の復活について」

[1]人間の体は、死後塵に帰り、朽ち果てる(1)。しかし彼らの霊魂は、死にもせず、眠りもせず、不死の存在性を持っていて、それを与えられた神に直ちに帰る(2)。義人たちの霊魂はその時完全に聖くされて、最高の天に受け入れられ、そこで光と栄光の内に神の御顔を仰ぎ見て、自らの体の完全な贖いを持つ(3)。そして悪人たちの霊魂は地獄に投げ込まれ、そこで苦しみと全くの暗黒の中にとどまり、大いなる日の審判を受けるために残しておかれる(4)。聖書は、体から離れた霊魂に対して、この二つの場所以外に何も認めていない。

 (1)創世3:19、使徒13:36、(2)ルカ23:43、コヘレト12:7、(3)ヘブライ12:23、Ⅱコリント5:1、6、8、フィリピ1:23、さらに使徒3:21とエフェソ4:10も参照、(4)ルカ16:23、24、使徒1:25、ユダ6、7、Ⅰペトロ3:19

イエスが死んで復活されたと、私たちは信じています。それならば、神はまた同じように、イエスにあって眠りに就いた人たちを、イエスと共に導き出してくださいます。テサロニケの信徒への手紙一 4章14節
村田寿和 牧師