解説 問34 子とすることとは何ですか。 答 子とすることとは、神の無償の恵みの行為であり(1)、それによってわたし たちは、神の子たちの数に入れられ、神の子のあらゆる特権にあずかる権利を持つ者となります(2)。 Q.34. What is adoption? A. Adoption is an act of God’s free grace, whereby we are received into the number, and have a right to all the privileges of the sons of God. (1)一ヨハネ3:1 私たちが神の子どもと呼ばれるために、御父がどれほどの愛を私たちにお与えくださったか、考えてみなさい。事実、私たちは神の子どもなのです。世が私たちを知らないのは、神を知らなかったからです。 (2)ヨハネ1:12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には、神の子となる権能を与えた。 ローマ8:17 子どもであれば、相続人でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共に栄光をも受けるからです。 【解説】 ①小教理は、問32で「有効に召される人は、この世において、義認、子とすること、聖化、さらにこの世において、それらに伴い、あるいはそれらから生じるさまざまな恩恵にあずかります」と告白しました。問34では「子とすること」について告白しています。「子とすることとは、神の無償の恵みの行為であり、それによってわたしたちは、神の子たちの数に入れられ、神の子のあらゆる特権にあずかる権利を持つ者となります」。 ②ここで「子とすること」と訳されている英語はアドプション(adoption)です。アドプションは「養子縁組」とも訳せます。「子とすること」は、「養子とすること」であるのです。本来、神の子は、永遠から生まれ、神様と同じ本質を持つイエス・キリストだけです。私たちは、神の独り子であるイエス・キリストと有効召命によって結び合されることによって、神の子、神の養子とされるのです。 ③小教理は「子とすることとは、神の無償の恵みの行為であり」と告白しています。これは前回学んだ「義認」と同じです。ここで「行為」と訳されている英語は、アクト(act)で、一回的で、決定的な行為を意味します。神様は、私たちのすべての罪をゆるし、私たちを御前に正しい者として受け入れてくださいます。しかも、神様は私たちを神の子として、神の家族の一員として受け入れてくださるのです。イエス・キリストを信じる私たちにとって、神様は「父なる神」であるのです。 ④続けて、小教理はこう告白しています。「それによってわたしたちは、神の子たちの数に入れられ、神の子のあらゆる特権にあずかる権利を持つ者となります」。この「あらゆる特権」については、大教理問答の問74で次のように告白しています。「神の御名をその上に記され、神の御子の霊を与えられ、神の父としての配慮と取り扱いの下に置かれ、神の子たちのすべての自由と特権が認められ、すべての約束の相続人、また、栄光においては、キリストとの共同の相続人とされます」。 ⑤イエス・キリストにあって神の子とされた私たちには、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子イエスの霊が与えられています。また、父なる神は私たちを保護と配慮のもとにおいてくださっています。ですから、私たちは苦難の中にあっても、それを父なる神からの訓練として受けとめ、万事を益としてくださることを信じて、忍耐と希望をもって歩むことができるのです。また、イエス・キリストにあって神の子とされた私たちはイエス・キリストと共に栄光をも受け継ぐことができます。私たちには、栄光の御国をイエス・キリストと共に相続する権能(エクスーシア)が与えられているのです。 【参考】 ①ウェストミンスター大教理問答 問74 子とすることとは何ですか。 答 子とすることとは、神の独り子イエス・キリストにおいて、また、イエス・キリストのゆえ(1)の神の無償の恵みの行為です(2)。それによって、義とされた者は皆、神の子たちの数に入れられ(3)、神の御名をその上に記され(4)、神の御子の霊を与えられ(5)、神の父としての配慮と取り扱いの下に置かれ(6)、神の子たちのすべての自由と特権が認められ、すべての約束の相続人、また、栄光においては、キリストとの共同の相続人とされます(7)。 (1)エフェ1:5、ガラ4:4、5、(2)Ⅰヨハ3:1、(3)ヨハ1:12、(4)Ⅱコリ6:18、黙3:12、(5)ガラ4:6、(6)詩103:13、箴14:26、マタ6:32、(7)ヘブ6:12、ロマ8:17 ②ウェストミンスター信仰告白 第12章「子とすることについて」 義とされる者たちすべてを、神はその独り子イエス・キリストにおいて、またイエス・キリストのゆえに、子とする恵みにあずかる者にしてくださる(1)。その恵みによって彼らは神の子たちの数に入れられて、そのもろもろの自由と特権を享受し(2)、神の御名をその上に記され(3)、子とする霊を受け(4)、大胆に恵みの御座に近づいて(5)、「アッバ、父よ」と叫ぶことができるようにされ(6)、父親からのように、神によって憐れまれ(7)、守られ(8)、養われ(9)、そして懲らしめられる(10)。しかしそれでも決して見捨てられることはなく(11)、贖いの日に対して保証されており(12)、そして永遠の救いの相続者として(13)、もろもろの約束を受け継ぐのである(14)。 (1)エフェソ1:5、(2)ガラテヤ4:4、5、ローマ8:17、ヨハネ1:12、(3)エレミヤ14:9、Ⅱコリント6:18、黙示録3:12、(4)ローマ8:15、(5)エフェソ3:12、ローマ5:2、(6)ガラテヤ4:6、(7)詩編103:13、(8)箴言14:26、(9)マタイ6:30、32、Ⅰペトロ5:7、(10)ヘブライ12:6、(11)哀歌3:31、(12)エフェソ4:30、(13)Ⅰペトロ1:3、4、ヘブライ1:14、(14)ヘブライ6:12 言(ことば)は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には、神の子となる権能を与えた。ヨハネによる福音書 1章12節 2026年03月18日 村田寿和 牧師
問34 子とすることとは何ですか。
答 子とすることとは、神の無償の恵みの行為であり(1)、それによってわたし たちは、神の子たちの数に入れられ、神の子のあらゆる特権にあずかる権利を持つ者となります(2)。
Q.34. What is adoption?
A. Adoption is an act of God’s free grace, whereby we are received into the number, and have a right to all the privileges of the sons of God.
(1)一ヨハネ3:1 私たちが神の子どもと呼ばれるために、御父がどれほどの愛を私たちにお与えくださったか、考えてみなさい。事実、私たちは神の子どもなのです。世が私たちを知らないのは、神を知らなかったからです。
(2)ヨハネ1:12 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には、神の子となる権能を与えた。
ローマ8:17 子どもであれば、相続人でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共に栄光をも受けるからです。
【解説】
①小教理は、問32で「有効に召される人は、この世において、義認、子とすること、聖化、さらにこの世において、それらに伴い、あるいはそれらから生じるさまざまな恩恵にあずかります」と告白しました。問34では「子とすること」について告白しています。「子とすることとは、神の無償の恵みの行為であり、それによってわたしたちは、神の子たちの数に入れられ、神の子のあらゆる特権にあずかる権利を持つ者となります」。
②ここで「子とすること」と訳されている英語はアドプション(adoption)です。アドプションは「養子縁組」とも訳せます。「子とすること」は、「養子とすること」であるのです。本来、神の子は、永遠から生まれ、神様と同じ本質を持つイエス・キリストだけです。私たちは、神の独り子であるイエス・キリストと有効召命によって結び合されることによって、神の子、神の養子とされるのです。
③小教理は「子とすることとは、神の無償の恵みの行為であり」と告白しています。これは前回学んだ「義認」と同じです。ここで「行為」と訳されている英語は、アクト(act)で、一回的で、決定的な行為を意味します。神様は、私たちのすべての罪をゆるし、私たちを御前に正しい者として受け入れてくださいます。しかも、神様は私たちを神の子として、神の家族の一員として受け入れてくださるのです。イエス・キリストを信じる私たちにとって、神様は「父なる神」であるのです。
④続けて、小教理はこう告白しています。「それによってわたしたちは、神の子たちの数に入れられ、神の子のあらゆる特権にあずかる権利を持つ者となります」。この「あらゆる特権」については、大教理問答の問74で次のように告白しています。「神の御名をその上に記され、神の御子の霊を与えられ、神の父としての配慮と取り扱いの下に置かれ、神の子たちのすべての自由と特権が認められ、すべての約束の相続人、また、栄光においては、キリストとの共同の相続人とされます」。
⑤イエス・キリストにあって神の子とされた私たちには、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子イエスの霊が与えられています。また、父なる神は私たちを保護と配慮のもとにおいてくださっています。ですから、私たちは苦難の中にあっても、それを父なる神からの訓練として受けとめ、万事を益としてくださることを信じて、忍耐と希望をもって歩むことができるのです。また、イエス・キリストにあって神の子とされた私たちはイエス・キリストと共に栄光をも受け継ぐことができます。私たちには、栄光の御国をイエス・キリストと共に相続する権能(エクスーシア)が与えられているのです。
【参考】
①ウェストミンスター大教理問答
問74 子とすることとは何ですか。
答 子とすることとは、神の独り子イエス・キリストにおいて、また、イエス・キリストのゆえ(1)の神の無償の恵みの行為です(2)。それによって、義とされた者は皆、神の子たちの数に入れられ(3)、神の御名をその上に記され(4)、神の御子の霊を与えられ(5)、神の父としての配慮と取り扱いの下に置かれ(6)、神の子たちのすべての自由と特権が認められ、すべての約束の相続人、また、栄光においては、キリストとの共同の相続人とされます(7)。
(1)エフェ1:5、ガラ4:4、5、(2)Ⅰヨハ3:1、(3)ヨハ1:12、(4)Ⅱコリ6:18、黙3:12、(5)ガラ4:6、(6)詩103:13、箴14:26、マタ6:32、(7)ヘブ6:12、ロマ8:17
②ウェストミンスター信仰告白 第12章「子とすることについて」
義とされる者たちすべてを、神はその独り子イエス・キリストにおいて、またイエス・キリストのゆえに、子とする恵みにあずかる者にしてくださる(1)。その恵みによって彼らは神の子たちの数に入れられて、そのもろもろの自由と特権を享受し(2)、神の御名をその上に記され(3)、子とする霊を受け(4)、大胆に恵みの御座に近づいて(5)、「アッバ、父よ」と叫ぶことができるようにされ(6)、父親からのように、神によって憐れまれ(7)、守られ(8)、養われ(9)、そして懲らしめられる(10)。しかしそれでも決して見捨てられることはなく(11)、贖いの日に対して保証されており(12)、そして永遠の救いの相続者として(13)、もろもろの約束を受け継ぐのである(14)。
(1)エフェソ1:5、(2)ガラテヤ4:4、5、ローマ8:17、ヨハネ1:12、(3)エレミヤ14:9、Ⅱコリント6:18、黙示録3:12、(4)ローマ8:15、(5)エフェソ3:12、ローマ5:2、(6)ガラテヤ4:6、(7)詩編103:13、(8)箴言14:26、(9)マタイ6:30、32、Ⅰペトロ5:7、(10)ヘブライ12:6、(11)哀歌3:31、(12)エフェソ4:30、(13)Ⅰペトロ1:3、4、ヘブライ1:14、(14)ヘブライ6:12