Q.32 問い 有効召命されている者は、この世で、どんな祝福を分け与えられますか。 答え 有効召命されている者は、この世で、義認、子とされること、聖化、この世でそれらに伴い、あるいはそれらから流れ出るいくつもの祝福を分け与えられます。
解説 問32は「有効召命されている者は、この世で、どんな祝福を分け与えられますか」と問うています。答えはこうです。「有効召命されている者は、この世で、義認、子とされること、聖化、この世でそれらに伴い、あるいはそれらから流れ出るいくつもの祝福を分け与えられます」。 問31で告白したように、私たちは聖霊の御業である有効召命(効果のある招き)によってキリストに結びつけられ、キリストが手に入れたあがないを、分け与えられます。問32が告白していることは、キリストが手に入れてくださり、私たちに分け与えられるあがないの中身です。しかし、私たちに分け与えられるあがないのすべてを告白しているわけではありません。「この世で、どんな祝福が分け与えられますか」とあるように、この世で分け与えられているあがないの祝福を告白しているのです。 問32から問36までは「この世での祝福について」、問37は「死の時の祝福について」、問38は「復活の時の祝福について」それぞれ告白しています。 問32から問36までは「この世での祝福について」告白していますが、問32はその総論と言えます。義認については問33で、子とされることについては問34で、聖化については問35で、それらから流れ出るいくつもの祝福については問36で告白しています。 ここでは証拠聖句から小教理の告白が聖書の教えに適っていることを確認したいと思います。 有効召命されているものがこの世で義と認められることについての証拠聖句として、小教理はローマの信徒への手紙8章30節をあげています。「神はあらかじめ定められた者たちを召し出し、召し出したものたちを義とし、義とされた者たちに栄光を与えになったのです」。ここには、神様が有効召命によって、私たちをキリストと結びつけてくださった目的が、私たちを義とし、さらには栄光を与えるためであると記されています。 子とされることについての証拠聖句として、小教理はエフェソの信徒への手紙1章5節をあげています。「イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです」。有効召命は、神様の永遠の選びに基づく神様の御業でありますが、その目的は私たちをイエス・キリストに結びつけ、神の子とすることにあるのです。 聖化とそれらから流れる出る祝福については、小教理は証拠聖句としてコリントの信徒への手紙一1章30節をあげています。「神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです」。私たちはこの聖句から、キリストこそ、神の知恵であり、義であり、聖であり、贖いであることを教えられます。私たちはキリストが手に入れたもろもろのよいものを、有効召命によって分け与えられるのです。 神はあらかじめ定められた者たちを召し出し、召し出した者たちを義とし、義とされた者たちに栄光をお与えになったのです。ローマの信徒への手紙 8章30節 2018年08月30日 村田寿和 牧師
問32は「有効召命されている者は、この世で、どんな祝福を分け与えられますか」と問うています。答えはこうです。「有効召命されている者は、この世で、義認、子とされること、聖化、この世でそれらに伴い、あるいはそれらから流れ出るいくつもの祝福を分け与えられます」。
問31で告白したように、私たちは聖霊の御業である有効召命(効果のある招き)によってキリストに結びつけられ、キリストが手に入れたあがないを、分け与えられます。問32が告白していることは、キリストが手に入れてくださり、私たちに分け与えられるあがないの中身です。しかし、私たちに分け与えられるあがないのすべてを告白しているわけではありません。「この世で、どんな祝福が分け与えられますか」とあるように、この世で分け与えられているあがないの祝福を告白しているのです。
問32から問36までは「この世での祝福について」、問37は「死の時の祝福について」、問38は「復活の時の祝福について」それぞれ告白しています。
問32から問36までは「この世での祝福について」告白していますが、問32はその総論と言えます。義認については問33で、子とされることについては問34で、聖化については問35で、それらから流れ出るいくつもの祝福については問36で告白しています。
ここでは証拠聖句から小教理の告白が聖書の教えに適っていることを確認したいと思います。
有効召命されているものがこの世で義と認められることについての証拠聖句として、小教理はローマの信徒への手紙8章30節をあげています。「神はあらかじめ定められた者たちを召し出し、召し出したものたちを義とし、義とされた者たちに栄光を与えになったのです」。ここには、神様が有効召命によって、私たちをキリストと結びつけてくださった目的が、私たちを義とし、さらには栄光を与えるためであると記されています。
子とされることについての証拠聖句として、小教理はエフェソの信徒への手紙1章5節をあげています。「イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです」。有効召命は、神様の永遠の選びに基づく神様の御業でありますが、その目的は私たちをイエス・キリストに結びつけ、神の子とすることにあるのです。
聖化とそれらから流れる出る祝福については、小教理は証拠聖句としてコリントの信徒への手紙一1章30節をあげています。「神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです」。私たちはこの聖句から、キリストこそ、神の知恵であり、義であり、聖であり、贖いであることを教えられます。私たちはキリストが手に入れたもろもろのよいものを、有効召命によって分け与えられるのです。